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0235 ガザのジェノサイド、止められないものか 蔵龍隠士 2009/01/26-00:39:42
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200812/2008122900502
 イスラエル建国思想の見直し必要=中東の不公正に対処を−ユダヤ系識者
 (中東研究者として知られるカナダ・モントリオール大学のヤコブ・ラブキン教授(歴史学))

 オバマ大統領就任に当たり、イスラエルによるガザ(侵攻)のジェノサイドは、一時休戦(停戦)に入った。それ自体は、率直に歓迎したい。
そして、その後の大統領就任演説で、総体としては、将来への明るい希望を感じたのだが、数日後の「(イスラエルの)自衛権を支持する」との明言に接し、アメリカの軍事・外交路線は概ね継続するのだな(アフガン戦争も伝聞通りやるのだな)と、又彼がずっと『一つのアメリカ』を唱えて来たことを思い起こし、その思いを強くした。
 しかし、私は、冒頭紹介の記事にあるヤコブ・ラブキン教授の主張に組したい。
 というのも、「大量のパレスチナ難民の発生など1948年のイスラエル建国以降の矛盾が解消されない限り、イスラム原理主義組織ハマスやイランなど中東の政治勢力や諸国との対立は継続する」との警告を首肯するから。紛争の元を絶たなければ解決しないと信じるから。これまでの紛争体験で十二分だと信じるから。
 また、『中東紛争 損失1000兆円』との報告だって傾聴すべきであろうから。

 しかし、この診立てにオバマ大統領は反対なのかもしれない。…先日の就任演説の中で、こんなことも述べている。(ある新聞による)「…われわれは南北戦争や人種差別の苦渋を味わい、…団結した。だからこそ、過去の憎しみは乗り越えられると信ぜずにはいられない。人種や民族間の隔たりが解消され世界が小さくなるにつれ、われわれに共通する人間性が現れる。…」と。
 しかし、私は、米国内と世界とは別物だろうと思う。それでも、ここで大統領の個人的信条、確信に異を唱えようとは思わない。
 兎にも角にも、ガザのジェノサイド或いはホロコースト(白りん弾使用、国連の学校に避難していたおんな子どもまで手にかける、無差別攻撃=被害は死者1330人、負傷者5450人)とも言われる惨状だけは繰り返してもらいたくない。被害者らは、決して忘れないはずだ。序に言えば、地球の果ての監視者・同情者も。
 そういうための外交努力とイスラエルの自衛権行使とやらをきっと自制させてほしい。
 間違っても再び国連施設(通学し避難した221校の国連の学校を含む)を攻撃しないように強く望む。
 (了)