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0210 戦争を知らない世代だが 桃李 2008/08/19-03:54:42
夏休み、いくつかの戦争映画、テレビの特集を見た。

仏領インドシナとしてのベトナムに生まれ、アメリカとの戦争の時代を生きぬき、そして今度はアメリカで生きる1人のベトナム人女性の生き様に焦点を当て、戦争を描いた

オリバーストーン監督の「天と地」

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10251/index.html

アメリカ兵相手のベトナム人娼婦が殺されゴミ袋の中につっこまれてゴミとして捨てられていたシーン、今まで何度も思っていることだが、戦争に人権なんてない。あるのは恐怖と狂気だ。

また、BC級戦犯について、昨日NHK教育テレビの特集を見た。

徴用され日本兵として捕虜収容所で働いていた朝鮮の人たちと、収容所での暴行、過酷な扱いを受けた捕虜の証言の食い違いが強く印象に残る番組だった。

NHKに言いたいが、今回の特集、戦争を知らない世代が見れば、説明不足の番組だったと思う。


一部の人だけが見てわかる内容ではなかったか?

あまり知らない人でも、理解できるような内容ではなかったと思う。

だって原爆は知っていても、BC級戦犯を知らないという戦争を知らない世代もいるのだ。

どういう理由でこういうことになったのか、そのおかげで現在日本と韓国にどんな隔たりがあり、どんな裁判が行われているか。まで取材して、戦争を知らない世代までちゃんと届くように番組に盛り込んでもらいたい。

時間が足りないなら、1部、2部、3部と作って欲しい。過去の数ページだけを切り取るような番組制作では、

何も知らない人があの番組を見れば
「やっただろうに知らぬ振りをして」とただ悪い先入観を与えてしまったり、間違った印象を与えかねない。

与党の政治家が野党をナチスになぞらえたかと誤解されかねない発言を平気でできてしまうほど「平和ぼけで人権に鈍い」といわれても仕方ない我が国だから、なおさらメディアはしっかりして欲しい。

そんな中で、歴史や隣の国の人たちとどうつきあっていけるか、私たちの世代が現実的に考える光になってくれた映画があった。

2001年1にJR新大久保駅で、酔って線路に転落した日本人を助けようとして亡くなった韓国人留学生 故・李秀賢(イ・スヒョン)さんを描いた

「あなたを忘れない」http://www.korea-japan.jp/

という映画である。サイトを見て欲しい。
そしてできれば映画を見て欲しい。

たとえ戦争を知らず、朝鮮のこともあまり知らなかったとしても、互いが関わることで知っていく過去や気づくとても大事なことがあると、李秀賢(イ・スヒョン)さんの命をかけた気持ちを受け取った。

「戦争を知らないという平和」のなかで生きていることを
むさぼるのではなく、大事にしたい。