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0201 電車の中は社会の縮図? 桃李 2008/06/18-01:14:11
a「この間、変わった怒られ方をされたんだ。空いている電車で空いている優先席にすわったら、隣で立っている人が、バン!と自分の荷物を床に打ち付けて、いい大人がそんな席に座るもんじゃないってことを直接言わずに態度で示してやっているんだよ。っていいながらこっちに聞こえるように怒鳴ってた。がら空きの電車だったから、ちょっとこわかったな。果たして優先席の意味はとんなものなんだろうね。考えたことある?」

フランス人のb「僕の国だって体の不自由な人や、妊娠している人、老人などに優先して譲るね。でも優先席じゃなくたって目の前に座った方が良さそうな人がいたらもろちん席は譲るだろう。でも、誰も座っていなかったら、座りたい人が座っていいと思うけどね。」

a「うん、こっちも座った方がいいように思える人がいたら当然譲るよ。わざわざ言いたくないから言わなかったけど、こっちも内部障害者だから、座って怒られることはなかったんだ。でもね、そんなマークは付けて歩いてない。優先席はこういうもの!という思いこみで、本当に座った方がいい人が座れないってこともありそうだよね。」

b「いやな想いをしてしまったね。怒った人は、もともと人に信頼が持てないとか、社会に信頼が持てなくて、そういう怒り方になったんじゃないかな。少なくともその人は君の行動を最初から信じなかったと言うわけだね」

a「それに、席が満員だったら、老人であろうがなかろうが、やっぱり座った方が良さそうな人に席を譲るのが道理だろうと思うんだけどな。」

b「他人に温かい目を向けられる人が多ければ、優先席なんて無く立って、優先されなきゃいけない人は自然に助けてもらえると思うけどな。人に手をさしのべるって難しいけど、表示を頼りにしないと人を見ることができない感性というのもどうなんだろうね。どうやら電車の中だけのことではなさそうだね。」

a「そうか。電車の中は社会の縮図ってことかな。でも、ものが速いスピードで動いていくのについていくのに必死な世の中で、ゆっくり隣の人を見たり気にかけたりできる人はいるのかな。どんな人ならそういうことができるんだろうね。やっぱり自分で気がついたときに、忙しくてもそういう話を家族や友達にしてみるのがいいのかな。きっといろんな時間帯の電車で考えた方がいいことが起きてるんだろうね。」