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0161 若い命を絶つことなかれ 2007/09/04-16:09:08
「わだつみのこえ記念館」を訪れた。簡素な部屋のショーケースに、第2次世界大戦で命を落とした青年達の手紙や日記がひっそりと置かれている。手紙には「お国のために」といった類の言葉が散見されたが、日記は情報が伝わる手紙よりは検閲が少なかったのか、「なぜ」「生きたい」「会いたい」と正直な思いが綴られている。

友人に当てたらしい葉書に、「俺はフラレタ」という文面が読めた。ご丁寧に「フラレタ」に◎まで打ってある。「女とは分からんものだ」とも。今も昔も変わらない等身大の青年の悩み。恋も成就できずに若い命をフッツリ絶たれたのか。
 
戦争で真っ先に死ぬのは若者だ。先の大戦でも、イラク、パレスチナでも、昔も今も戦争・紛争は、人間のあらゆる未来を摘み取る。

折しもテロ特措法の延長が叫ばれている。延長しなければ日米同盟にひびが入るという。先日会ったアメリカ在住のジャーナリストの話では、アメリカはイラクから手を引くべきと考える市民が多勢を占めたとのこと。そして日本がテロ特措法を伸ばそうが止めようが、アメリカ市民は気にもしないだろうと。

貿易などの報復が心配なら、「では日本は在日米軍の思いやり予算を削らざるを得ない」「在日米軍基地の地代を」とでも言ってみてはどうか。日本ほど米軍に尽くしている国はないのだから、との指摘。

なるほど、騒いでいるのはブッシュとそれに追随する安倍首相のみかもしれず。命を奪う戦に手を貸す必要はない。