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0151 社会の変化・心が痛かった。冒頭付け足しました 桃李 2007/07/03-02:53:29
仕事を探していて強く思ったのは以下のことです。
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郵政民営化の時は、ハゲタカファンドがねらっていると、大騒ぎして反対したのに
日本はすでに20年も前から「日本の雇用と人」というお金にかえられない財産をアメリカを含めた外資の「人材ファンド」または「人材銀行」に市場開放してしまったんだ。

これが今の私たちの社会を作る原因のひとつになっていないとは言えないような気がします。
どうして気がつかなかったのだろう・・・。

この雇用の仕組みでは、技術の査定のみで、人としての信頼関係作りは関係がない。冷たいと思いました。
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最近就職活動をしている私は、インターネットで情報を探すことが多い。

何度か興味のある仕事を見つけて電話をしてみると
「こちらは人材派遣会社だから登録が必要です」
という。

ふーん、そうなのか。と初めて登録会へ行った。
するとパソコンのスキルのテスト、思考力のテストなどが
行われて、テストが終わって登録が完了すると社員に何回もありがとうございました。と言われた。

「これはそんなにお礼を言われることなのか、こっちが仕事を紹介してもらうのに。」

と思った印象は仕事を紹介されて面接をする過程で裏返った。

「ははぁ、知らなかった。自社で登録している人材が多いほど自分に会社には多くの素材があると言うことだから、ある意味では登録してくれる人はお客であり、派遣会社の財産なんだ。さらに派遣すれば企業から手数料が入るのだろう。」

そして、派遣会社は自分の会社と関係の近い企業を優先して人材を送っていく。

勧められた会社の部署は、私がいちばん苦手。と登録時の質問に答えて双方で確認した条件の所だったが自宅から近いので面接に行くことにした。

すると、面接には派遣会社の人も付いてくるのですね。知らなかった。
なぜ、派遣の人から私という人間の労働力を保障されなければならないのか。企業にはそんなことを見ている時間がないから代わりに派遣がやっているのか?

面接なんてひとりで行けるよ。と心の中で。

私は派遣会社の顧客に引き渡される部品のようなみじめな錯覚を覚えて心が痛くなってしまった。

派遣会社ではパソコンのスキル、英語のレベル、その他の検査で出た結果に重点を置いて、人材を割り当てていく。

なぜかベルトコンベアーに乗せられて選別される果物や野菜の気持。

私は、働くことは周りの人間とうまくやっていくこと。多少できないことも頑張ろうとすること。会社も人間を育てていくことという会社と個人の信頼関係がとても大事だと思っている。

派遣にはそういうものがいささか少ないような気がしている。
技術だけでなく心から働き口に信頼されて、育ち、育てるという商売人や企業人が出てくる環境は全てではないにせよ、こんなにぬくもりのないものに変わってしまったのか。と思うと寂しいし、これでいいとは思えない部分もある。

派遣で働くのなら、まず自分のやりたいことをしっかり持ってのぞまないとならない仕組みだと、つくづく思った。