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0145 愛国心について くぬぎ林 2007/05/28-07:06:49
教育基本法の改悪案が、自公の手で議会を通るらしい。今の政府に選ばれる人達によって教員たちの監督が強化されるだろうから、教育はますます崩壊するだろうし、変な徳目を押し付けることで、偽善者とウソ告きだけがふえるだろう。
 
そういった中で一番怖いのが愛国心という言葉で、現在の買弁内閣がこんな言葉を使ってなにを目論んでいるのか、大変おぞましい気がする。
 
くぬぎ林は小学生のころからわりあい非国民で、当時のご時世に反抗的だったが、昭和十四、五年に出た「青少年学徒に賜りたる勅語」にあった「汝ら任重くして道遠し」というセリフは、人生を長い目でみての責任をいっているようで、大変好きだった。軍人さんたちのいう乱暴なセリフとは質が違うようだった。でもくぬぎ林は当時の愛国少年より国を大事に思っていなかったとは思わない。
 
ところで本題に戻るが、今、本当に愛国心を発揮するなら、まず実力で、日本にいるアメリカ軍を追い払って、日本をアメリカの属国でなくすことだが、これは日本人の滅茶苦茶な犠牲を覚悟しなければならず、到底できることではない。                    
 
これに関連して、この頃自衛という標語が流行りかけているが、これもあらゆる標語とおなじくインチキくさいものである。今の情勢で自衛なんてことをしようとすれば、アメリカ軍に対してするわけに行かないだろうから、アメリカ軍の指揮の下、他の国と戦争をして、ひどい目に遭うのは日本人ということになるだけである。  
 
私が戦争を拒否する現憲法を護るというのは、生まれたくて生まれたわけでもなく、死にたくなくて死ぬ憐れな存在が、互いに戦争、武力による殺し合いはするべきでないという、きわめて単純な考えによるもので、殺すよりは降参して相手の言うとおりにした方がいいと思うだけである。現状だって降参しているのである。文化伝統の乏しい野蛮大国のほうが強いのは分かりきったことである。
 
したがって、教育で一番大切なことは人殺しをしてはいけないということを分からすことで、教育をいじくるなら愛国心なんていう、十九世紀の国家主義全盛時の遺物を強調するより、殺人は許されないことを説くほうがよほどましである。
 
この頃、金欲しさとか、夫への不満とか、ストレス解消などが平気で殺人の理由として挙げられているが、こういったものは人間にあっては誰にでもある当たり前のもので、こんな欲望も不満もない天国みたいな世の中は有り得ないことを、教育では教えるべきで、天国みたいな世の中をすぐ作れそうなことをいうサギ専門の政治家を信用しないで、標語でなくて自分で物を考えるように教育することが大切だと思う。
  
最後に、アメリカに朝鮮慰安婦問題を謝りに行くトンチンカンな首相の率いる自民党だけには今度の投票で入れないようにしよう。