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0113 制裁ブームの愚かしさについて くぬぎ林 2006/10/23-15:09:46
今度の北朝鮮のことでは、このコラムにまともな意見をとても書きにくいので、私が親しい友人に当てた手紙で代用させてもらうことにします。
 
「護憲運動はまだ続けるつもりです。これが、戦中の反戦少年のせめてもの節操です。

北朝鮮を制裁、制裁という国は、日本を除いてみな核兵器を沢山持っています。それで北朝鮮はいつやられるか分からないから、(イラクだって、大量破壊兵器をもっていないのに、もっているといってやられました、北朝鮮はアメリカに対して何もしないのに「悪の枢軸」呼ばわりされ、日韓米の合同軍事演習の<仮想敵>にされています)怖くてたまらず、せめて核を持っていれば、持っている国もやりにくいだろうと思うのは自然です。

制裁、制裁なんていうのは、この意識をますます強めるだけです。それも分かっていてアメリカはやっているのだと思います。そしていざとなったら、前衛基地日本で日本兵を使うつもりでしょう。

北朝鮮の立場に立って考えれば、米国に自国を攻撃するのをやめさせるためには、一刻も早くアメリカ本土の東部も攻撃できる核兵器を作りたいのだと思います。日本を攻撃できるぐらいではアメリカは困らないでしょうから。 

それに本当は日本だって、アメリカの前衛基地日本が狙われるより、米本国が狙われる方がまだましなわけです。それで「護憲+」のコラムに、一刻も早くアメリカ本土を攻撃できる核爆弾やそこまで運べる武器を作れるよう北朝鮮に科学者や技術者は協力すべきだ、なんて書きそうになって困っています。(これは不可能です。)

わたしは北朝鮮の体制そのものは大嫌いです。(念のため)ただしこれを直すのは北朝鮮の人民のすべきことで、よその国がすることではありません。」

ここまでちょっと変な文章を引用しましたが、頑固な護憲主義者の私は、今まで書いたことは本当に困った挙句の暴言です。

日本の現憲法の九条に自衛権などありえないし、この憲法が議会を通った時、吉田茂首相(当時の提案者)も「この憲法に自衛権はまったくない」といっていて、この憲法は議会で可決されているのですから、最近の政府の九条二項の解釈はまったく間違いです。
 
したがって我々が今できることは、国民投票の時憲法改悪を否決して、原爆の被害を受けた日本人は今でも戦争や核戦争には反対であることを世界中に示すことだけで、それが悲しいながら現在の状況に対して唯一の対処法だと思っています。安保廃棄の大国民運動は今すぐは無理です。