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0098 見えてくるもの ごまめの翁 2006/07/10-05:22:17
 見えてくるもの
 私は、記録の整理などが好きなので、「世界を見る」や歴代内閣そして今は明治時代からの人口分布のグラフを手間が掛かりますが作っています。
 「世界を見る」では各国の基礎データーを外務省のHPにリンクして末尾カタカナの国家名をクリックすると、外務省のその国のHPに飛びます。私は歴史については全く疎いのですが此の「世界を見る」で感じたことを書いてみます。
 先ず、南アメリカ大陸に目を向けると。南アメリカ大陸には33か国の国家があり、そしその国々の公用語は
 スペイン語・18ヶ国  英語・12ヶ国  フランス語2ヶ国  ポルトガル語1ヶ国で、元もと有ったはずのその土地の言語は公用語としては見当たりません。
 宗教は、31ヶ国がキリスト教に関連した宗教です。因に南アメリカ大陸のエルサルバドル共和国をクリックして、この国の基礎データーを見ると
●1525年スペイン人がサンサルバドル市を建設後、グアテマラ総督領に編入  1821年独立宣言とあります。

 また太平洋州は14ヶ国のうち英語のみを公用語にしている国家は2ヶ国(オーストラリアとニュージーランド)、後の国々は英語と先祖から使われている言葉を併用して公用語にしています。
 宗教も太平洋全域の国家がキリスト教系が宗教になっています
因に幾つかの国家の基礎知識を開いてみると
●ミクロネシア連邦
1500年代ムスペイン人がミクロネシアの島々に来航
●マーシャル諸島共和国
1528年 スペイン人(アルバロ・デ・サーベドラ)により発見。スペイン、領
土権を宣言するも実質的統治せず。
●フィジー諸島共和国
1643年蘭人探検家タスマン、フィジー諸島の北部発見
1874年 英国の植民地となる
●パラオ共和国
1500年代スペイン人がミクロネシアの島々を発見。
1899年スペインがミクロネシアの島々を独に売却。
●オーストラリア
1770年英国人探検家クックが現在のシドニー郊外、ボタニー湾に上陸、英国領有宣言。
1788年英国人フィリップ海軍大佐一行、シドニー湾付近に入植開始、初代総督に就任。

 此れ等の事実を見ていると人類が帆船を操るようになってからと云う事は交通機関が発達して行動範囲が大きくなると、力のある国が他民族の土地に無断で上がり込む侵略が延々と続いたのがよく分かります。考えると人間も哺乳類ですから自然の営みかも分かりません。
 これらは自然の流れだから仕方がないかも分かりません。だが全体をよく観察してみると、昔は破壊力の少ない武器でしたから、古代から続いていた有型の文化財は何とか残っています。しかし其の土地に根付いていた無形の言語や宗教、しきたりは、この5〜6世紀の間に消えたものもあり、消えつつものも有ると感じました。
 また現在の日本を見ていると、見えない大きな社会の波のうねりの中で、有形文化財や二千年以上続いた伝統文化の保存と言いながらも知らず知らずに他国の影響を受けた国家になってしまった気がします。
 その他色々見えてくるものが有りますが今回はこれで終わります。
 SP
 7月5日に北朝鮮がミサイル花火を打ち上げました。昔と違い現代の戦闘行為は破壊力利大きな武器を使いますから、あらゆるものを破壊します。人間の英知でどこまて地球の古代からの有形文化財の破壊行為を止められるのでしょうか。