呼出完了
0082 Re: 護憲コラム くぬぎ林 2006/03/27-20:22:54
 再び憲法について            

 今の政党の代議士の人数をみていると、この状態に大変化(それがあるといいのだが)がない限り憲法改悪の国民投票が行われる可能性が高い。
 それで護憲派が勝った場合と改憲派が勝った場合を考えてみると、護憲派が勝った場合でも、アメリカ軍を追い返すのは無理だろうから、日本国内は今とあまり変わらないだろう。それでも、日本人はアメリカの言いなりにはならないということを、すこしはアメリカに判らせることができる。
 改憲派が勝てばアメリカの希望どうり、日本の兵隊をふやして、それを傭兵として使って、費用も日本が払うという、アメリカにとっては合理的でとても虫のいい結果になるだろう。
戦前そのまま、騙す人が悪くて騙されるのは大好きな日本人の現在の知的水準では、護憲派が勝つためには大変な努力がわれわれに必要だろう。新聞の世論調査は少し嘘くさいが。
 憲法改悪で一番困るのは、憲法上軍隊が必須になることである。(本当は、実質的な植民地には自衛隊はいらない)現憲法は、普通に読めば、自衛隊にしろ軍隊を持つことを否定しているのは明らかである。
 改憲派の自衛権を主張する人々は、国際法で国家の自衛権を認められているなどというが、そういった現憲法以前の自衛幻想を否定したのが現憲法なのである。
 そもそも近代国家の自衛権というのは、大雑把にいえば、フランスが革命で国民国家ができたときに、古いヨーロッパ各国の王様同士が親戚だったので、その親類が攻めて来るのに対応するためにできた観念である。でもナポレオンが皇帝になると、そんな自衛も侵略もごっちゃになってしまったのだが、それでも近代国家の自衛権という幻想だけは生き残ったのである。アメリカの「インディアン」殺しも、イラク侵略もみんな自衛のつもりでいられるので
ある。
 こうした幻想をおしまいにするためにも、これから戦争をしたらどのぐらいすさまじいことになるか考え、日本の現実がどうであれ、日本の戦争否定の憲法は現代とても大切なもので、これを軍備必須の憲法に変えることは絶対やめるべきである。