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0056 民主党代表が変わって ごまめの翁 2005/09/19-10:12:11
今日のコラムは書き上げていたが、民主党の代表が前原誠司氏に決まった事で、緊急に書き変える事にした。
 今回も桃李さんと同様少し長く成るが、ご勘弁願う。

 前原誠司氏は私の選挙区ではないのだが地元の議員で生い立ちや人間性は申し分ないと思っている。過去二度ほど演説を聞いた事が有る。しかし憲法の改正を言い出してからは、護憲派の私としては好きにはなれない。
 昨日作った小選挙区のデーターを見てみると、民主党が完全に改憲党と認識するならば、単純云えば87%近くの国民が改憲を容認した事に成るのである。

 私達の年代の者は軍隊は国民を守ってくれないと云う事は身を以て知っている。国際条約も相手国の都合で反古にされると云う事も経験している。だから日米安全保障条約があっても自国を危険にさらしてまで守ってくれるとは思えない。と云う事は軍隊を持つなら何処の国家と戦っても負けない軍隊が必要だが、さて日本には其れだけの力が有るだろうか。
 戦争は軍隊や装備がいくら近代化されても戦えない事も知っている私達年代は、
 第一に資源は無い・食料は無い・輸入に頼らなくてはエネルギは無い・この三無いだけでも戦う事の出来ない国家だと云う事で、昔は兵糧攻めと云う戦法が有ったが、腹が減っては戦は出来ないのである。仮に自国の防衛だけと云っても狭い島国ではせめて来られては逃げる場所は無いので、攻めて来られる様な条件を作らない事である。
  
 だから無防備も安全保障の一つだと思っている。過去の戦争でも抵抗を激しくするほど被害は甚大で、日本が早くに白旗を上げておれば、東京や各地の大空襲、広島、長崎の原爆は無かっただろう。もし先の大戦で、本土決戦をしていたらどうなっていたのだろう。日本全国、沖縄の様に焦土に成っていただろう。無抵抗だから其れは免れたのではないだろうか。

 少し話は反れたが、民主党は護憲については玉無視色的な処が有ったが前原誠司氏が代表に決まった事で改憲が大手を振って表に出てくるだろから、護憲活動も正念場を迎えた事に成る。
 先日、川崎で、なだいなだ さんが、最高裁の国民審査は信認は×にする様にと仰っていたが、私は一度も信認した事は無い。今テレビで前原誠司氏は現憲法では自営隊を持つ事は出来ないから改憲しなければ言っていた。政治家としたら誤魔化しのない本音を言っている。政治家が判っていて最高裁の判事が判らないはずはない。賢い判事諸氏は原憲法では憲法違反で有るとは認識していると思うのだが、違憲だとの声は聞こえて来ないから、私は×印なのである。

 最後に民主党の新代表に苦言を呈すれば、民主党の議員は不祥事が多すぎる。今日も小林憲司元議員が覚せい剤容疑で掴まった。問題が出て除名しても民主党という党名のイメージは悪く成るばかりだ。国会議員の候補者ぐらいは、プライバシーも有るだろうが人物を見極めてほしい。「申し訳ない。遺憾でございます」と言っても後の祭りで今回の小選挙区の敗因の一つだろうと私は思っている。