| 日本中衆議院議員選挙で沸き返っています。(マスコミが騒ぐほど投票率が上がらないのが気になりますが・・・) 与党の主張は「郵政民営化、賛成か、反対か」です。 ここで注意しなければならないのは、与党の言う「郵政民営化」とは先の国会で否決された、いわゆる「郵政民営化関連法案」の制定のことです。 それ以外の意味はありません。 ところが小泉首相の演説では、これがまるで一般的な意味での「郵政民営化」そのものであるような主張をしています。 私は「郵政民営化」そのものに反対ですが、百歩譲っても「郵政民営化」の方法は幾通りもあるはずです。 その中で、何故先日否決された法案が一番優れているのか、その法案を制定することで具体的に郵便局の業務や経営がどうなっていくのか、何の説明もありません。 おそらく、先日否決された法案が制定されないと困る人たちがいて、さらにその法案が制定されることで具体的な郵便局や郵便貯金の行方がわかってしまうと都合の悪いことがあるのでしょう。 私は今回の選挙での与党の主張をそのように受け止めました。 昔から三公社五現業は独立採算で、郵便局員の雇用のために税金は使われていなかったのに、「27万人の郵便局員が公務員で良いのか」などと騒いでいたり、「構造改革」「小さな政府」といったキャッチフレーズの中身を説明しない誤魔化しに瞞されてはいけません。 それは、健康食品や化粧品のCMで訳のわからない科学物質名をさもありがたいように叫んでいるのと少しも変わりありません。 選挙で使われる「キャッチフレーズ」(もちろん与党、野党を問わず)の本当の意味を問いただす必要があります。
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