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0042 Re: 護憲コラム ごまめの翁 2005/06/13-06:57:13
 毎日健康の為に歩いている。狭い歩道では対向者とよく鉢合わせをするが何故だか何時も私が道を譲っている。
よく考えると最近道を譲っても会釈をしなくなった。お前が譲るのが当たり前だと思っているのだろうか。100人に一人くらい、たまに会釈をされるとその日は一日清々しい。
 又、止まって道を譲ってくれる方が居ると何だか嬉しく成り「おおきに」と独りでに感謝の言葉が出てくる。だから京都人の私は「おおきに」「ご苦労はん」「お先に」此の三つは欠かさない様に心掛けている。
 先月、トーク番組に出られるのが珍い作家の曽野綾子さんがテレビに出ていて同じ様な事を話されていた。
 近年の日本人には感謝の心が薄れている、いや無いのかもしれないと仰っていた。(全く同感)。
 曽野綾子さんの言われた事は録音していないので性格には書けないが要約すると、近代化すると機械文明に振り回される。大型店舗が出来、人間的コミュニケーションが無くなってしまう。昔は毎度有難うございます。何時もお世話になります等の言葉が普通の会話の中から自然に出ていた。(そう思う)。
 そして今は子育てを保育所に依頼するので、同じ年頃の子供のグループごとに保育する。人間も動物だから、年寄りを含めた色々な年代の中で育つ事が理想だがそれがない。(此れも同感)。
 又、世界の未開な土地に行くと、小さな子供でも生きる為に一生懸命に働いている。日本の子供達は過保護の中に育ったために成熟されない大人が増え、其のため働く事を知らないニートやフリーアルバイターが増えてきたとも言われた。(本当に同感)。
 私は科学、文明は人の心を弄び、心の空洞化を促進する。所謂、近代化は人間にとって眼に見えぬ腐敗菌だと感じている。