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0036 自衛論の虚構 くぬぎ林、 2005/05/02-00:40:49
 この頃世間で、自衛のためになら戦争をしてもいい、他の国から侵略されたら、みたいな発想が多くなっているが、十九世紀後半から大抵の戦争が自称自衛戦争である。 阿片戦争のイギリスだってそうだし、もっとひどいのはアメリカのインディアン殺戮である。
土地所有の観念のない狩猟民族に土地譲渡の書類を押し付けて、なんのことか分からない彼らの土地を私有化してしまい、インディアンがそれまでどうりそこに入ってくると、インディアンの襲撃と称し、自衛といって彼らを皆殺しにしてしまった。こうして、東部13州からはじまって、カリフォルニアまで、北米全土を奪ってしまったのである。
自衛などという標語は、実際には侵略の口実にすぐなってしまう。現在のアメリカのアフガン、イラク侵略だって、アメリカ人はテロ防止の自衛のつもりである。
日本が今、本気で自衛軍を作るなら、まず、自軍のヘリの落ちたところはどこでも治外法権にして、実質日本を占領しているアメリカ軍を撃退するべきだが、ブッシュの走狗小泉の作る軍隊にそんなことはできっこない。
変な国際貢献(この反対語がないのが残念)より、現憲法の戦争放棄の理想を世界に広める努力のほうが、はるかにまともな国際貢献である。