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0031 「国境」というもの 千葉の菊 2005/03/24-09:51:05
「竹島問題」で日韓両国の関係がギクシャクしています。また、「領土問題」というと「愛国者」たちが騒ぎます。私たち「市民」にとって「国境」とは何でしょう?
元々は権力者たちが支配する地域を拡大し、隣の権力者の支配地域との「境」(軍事力の均衡地域)が「国境」になったわけで、そこで暮らす人たちにとっての必然ではなかったものです。ですから、2つの国の間を何度も行き来する地域もあるわけです。そこでは支配する国が変わるたびに、使う言語まで変えられてしまうことも珍しくありません。
だいたい「国境」というもので世界中が囲い込まれてたかだか1世紀ほどにしかならないわけで、それまで多くの国で一般市民は「国境」など関係なく行き来し暮らしてきたのです。「国境」などというものは、それほどのものと言って過言ではありません。
「国境」などというものを常に意識し、隙あればそれを外に拡げようとねらっているのは権力者とそのプロパガンダに乗せられた「愛国者」たちだけです。(さらにそれを煽ることで一儲けしようとする兵器産業もです。)そしてそれが「戦争」の火種になります。
私たち市民の立場から「国境」なるものを見つめ直したとき、「領土問題」や「国境紛争」といったものへの解決策が見いだせるはずです。