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0009 弟の体験と護憲 ごまめの翁 2004/10/18-16:44:13
 先日、我が家に来た弟とのやりとりの中の一部を紹介してみます。弟と妹は終戦当時、国民学校六年と三年生で両親が死んだ後に当時の満州を1000q程放浪して子供二人で帰って来ています。
 国が正式軍隊が無ければ国民を守る事が出来ないと云う弟の答えは、
「それは戦争、特に負け戦を知らない者の言うこと、戦が始まると守ってくれるどころか、其の軍隊のため身が危ない事もあった」と言っていました。
 そして最初の避難地の開拓義勇軍の基地では700人の民間人で生きのびたのは、たった30人。亡くなった方は、露天掘りの石炭穴に投げ込まれたそうです。
 又、満州よりの引揚げ最終船に乗った2500人の中に子供は自分達二人だけ、何故か老人は乗って居なかった。何故なら、年老いた親は引揚げ乗船の葫蘆島まで、付いて行けず手足まといに成るので日本に帰るのを諦め現地に残ったのだと言っていました。
 ですから人がひとを殺戮する戦争と云う、人間として最低の愚かな行為に直結する憲法改正は阻止しなければと改めて思い直しました。