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0007 憲法の心とへその緒のお話 桃李 2004/10/04-00:19:00
私たちの平和や幸福、実は憲法と「へその緒」で繋がっています。戦後生まれの私など、この憲法下で生まれ育った子供です。憲法は法治国家の国民と他の法律の母です。
この「お母さん」の生まれ育ちは、戦前、戦中の人々の暮らし、流した血と涙と重なります。これが私たちとこのお母さんを結ぶ大切な「へその緒」です。人々の生活を少し辿ります。昭和7年生活雑誌「婦人の友」は表紙で「子どもよ太れ」と言っています。戦中の緊張の中、18年は、法の権利を知らない婦人の工場で過剰労働、節米時のおかゆの炊き方、結核について、赤ん坊の食事、ひと月1個の配給石けんの上手い使い方。戦後、昭和21年頃は、新しい教育や学生の思想動向を語り、洋服、洋食の作り方が記され、それ以降今まで、戦争で死ぬ子はなく、この雑誌も厚くなり、内容も豊かな市民生活が見えてきます。こういう「生活人の足跡」は、難しい歴史の話より聞き易く、誰にも分かり易い、国家のものでなく私達のためのものです。教科書にない、市井の歴史に気を払って、みなの血を通わせそれを「壊死させない」それは護憲を、「私達の幸福を守る母」を支える大切な柱の1つではないでしょうか。