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  メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期)
笹井明子    −    2017/08/01 22:38:39
既存のスレッドに当てはまらない「つぶやき」を投稿する場です。普段発言をしていないメンバーも、夫々の都合に合わせて、「毎日いちどは」「毎週いちどは」「毎月いちどは」投稿しましょう!
0094 小田川氾濫、真備町浸水は、完全な人災。行政の怠慢以外にない 流水 07/18 17:49
 
今回の小田川氾濫と真備町の水害は、調べれば調べるほど「政治の不作為による人災」としか思えない。ボランティアで真備町に入ったわたしの知人の話でも、真備町の住民の多くが、今回の水害は明確な【人災】だと心の底から怒っていたという話である。

小田川水源は、広島県神石高原にある。(通称吉備高原)そこから岡山県井原市(高校駅伝の優勝校 興譲館がある)に出る。そこから、矢掛町(山陽道の宿場町)を経て、真備町に注いでいる。真備町で一級河川の高梁川に合流する。

その中で真備町は距離も長く(7.9Km)勾配も大変緩やか。昔から、高梁川本川堤が決壊して高梁川からの水が流入したり、決壊しなくても合流点から本川の水が小田川に逆流して小田川が破堤、越水となることが頻繁に起こってきた。今回の水害も同様な原因で起こっている。

中でも有名なのが1893(明治26)年の大洪水。高梁川が決壊して小田川流域低地に氾濫水が流入し、小田川も何カ所かで破堤して、今回と同じ地域が浸水した。流出戸数216、全壊戸数189、半壊戸数287、浸水戸数776、溺死68という甚大な被害となった。

この水害の凄まじさは、わたしの祖母が経験していて何度もその話を聞いた。わたしの生家は、高梁川の支流成羽川上流にあった。その時の水害の凄まじさは、わたしの故郷ではかってないほどの規模だった。部落の過半数が水没。多くの死者がでたそうだ。わたしの故郷でもその凄まじさが語り続けられるほどの水害だったのだから、高梁川下流の水害の凄まじさは筆舌に尽くせないほどだった。その中でも、真備町川辺あたりは、県内でも一番の甚大な被害を被ったのである。

さすがにこの大洪水は多くの人々に治水の重要性を認識させ、国は、明治大正を通じて高梁川の河川改修を行った。この当時、高梁川は酒津のあたりで、東大川、西大川の二つに分かれていた。それを西大川一本にまとめ、東大川は埋め立てられた。わたしの勤務した学校の校庭を掘り起こすと、ほとんど砂地だったところがある。そこはかって東大川が流れていた場所だった。この一事をもってしても、いかに大工事だったかが分かる。

その結果、高梁川の堤防決壊はほとんどなくなったが、増水時の高梁川からの逆流や、小田川とその支川の地形要因に起因する洪水はなくならなかった。実際に1972年7月には梅雨前線の豪雨で小田川が破堤、氾濫し、1976年9月の台風17号による降雨でも再び破堤、氾濫している。

この問題を克服するために、小田川流域の住民は、水害予防組合をつくり、備えた。この水害予防組合というのは、水害常習地の市町村が主体となり、区域内の住民から組合費を徴収し、それを財源に水害防止活動をおこなうもので、戦前から戦後にかけて北海道を除く全国各地にあった。

組合の仕事は、堤防の保護・改築・修繕や排水路の浚渫、ため池の保護・改築などで、川の水位の観測方法や通報の手順、増水時の出動態勢、出動場所、堤防の防御方法、住民の避難場所・避難経路、減水時の対応などについて、具体的で詳細なとり決めをしていた。増水時には支川への逆流をくいとめるために、支川合流部にある樋門に板を差し込んで閉鎖することもやっていたという。

※小田川水系の水利問題については、岡山大学大学院教授内田和子氏が、「岡山県小田川流域における水害予防組合の活動」を『水利研究』bR20(2011年)に掲載し、小田川の水害の危険性を明治以降の歴史に沿って警鐘を鳴らしていた。
http://search.yahoo.co.jp/r/FOR=8USBU.BV3ij.JeFTaeaijb1w4sp9mj9tfoxHAUdcoEQgt
PR2nX4E5oY6DKmwt2eq.i0zoa.2croxn9_ydCjkIUl2CWebOOSfHcJ9gnlWX1ndTTLw2v8iTRhrzINJ9mgekWOYkaG8oPDD39Uaeh2P3iQHM7YkfHQVT3VVAJ2yR6i1nTn9vb5OOr3GYGGZBNUz.TkyR0a7q9TPbVGEccXm0nnszr4h5BI23V8ZP3oyYmA5pXwa3ss6qjXu9A--/_ylt=A7YWNMlZOUtb7SAAryKDTwx.;_ylu=X3oDMTBtNHJhZXRnBHBvcwMxBHNlYwNzcgRzbGsDdGl0bGU-/SIG=12kiaok41/EXP=1531757337/**https%3A//www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/55/3/55_40/_pdf


 ※小田川と高梁川の合流地点を4・6Kmずらす計画については、国土交通省が「小田川合流点変更による内水被害への効果」という文書を出している。
file:///C:/Users/owner/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/723DDZRA/s1-1.pdf

このように多くの関係者、研究者などが、水害の危険性について指摘し、警鐘を鳴らしていたにも関わらず、現実には小田川と高梁川の合流点をずらす工事は行われていなかった。

国も県も倉敷市もただ手をこまねいていたわけではない。小田川の合流地点付け替え工事は2007年に基本方針が策定された。そして、今秋に工事に着工する計画になっている。

その前身となった計画は昭和にまでさかのぼる。あまり詳細に述べても煩雑なので、簡単に書くと以下のようになる。

1968年、旧建設省は柳井原堰(ダム)建設の構想発表。場所は今回の小田川付け替え工事完了後の合流部分に当たり、水害の相次ぐ小田川の治水と、水島コンビナートを中心に渇水にあえぐ下流地域の水源開発が目的。

この建設予定地は倉敷市と船穂町(現倉敷市船穂町)にまたがっていた。ところが、船穂町には大きなメリットがなく、柳井原堰の建設に猛反発した。

「反対理由」
@ 治水の恩恵は上流の真備町(現倉敷市真備町)などの小田川流域
A 利水の恩恵⇒下流の倉敷市などの都市部が中心
B さらに、船穂町は、前に書いた高梁川一本化工事で、船穂町の一部の集落が貯水池の底に沈むという過去の記憶

このため、交渉が難航。計画はたなざらし。
1995年⇒船穂町が強硬姿勢を一変。⇒建設省および岡山県との間で柳井原堰建設の覚書を締結

柳井原堰建設を1997年から開始することについても合意。2008年頃には竣工する計画だった。建設省の発表から27年、ダム建設計画はようやく日の目を見る予定だった。

ところが、2002年6月10日、石井正弘岡山県知事はダムの建設中止を突然表明した。倉敷市長や船穂町長でさえ「青天の霹靂(へきれき)だった」と言う突然の中止宣言。

政治経済情勢の変化、バブルの崩壊余波で岡山県の財政状況悪化などの理由。結局、関係自治体の間でダムがなくても安定して水を供給できるという結論に達し、2002年秋、柳井原堰の建設中止を中国地方整備局に正式に申し出る。

翌年の事業評価にて、中国地方整備局は「中止は確定した。高梁川ならびに小田川の治水対策を行う必要があるため、今後、早期に小田川合流点の付け替え処理等抜本的な治水対策を行う必要がある」と指摘したものの、小田川の治水対策は事実上振り出しに戻った。

これらの歴史を見ていると、国・県・関係自治体それぞれの事情があり、調整が難しいという側面は否めないが、あまりに洪水の危険性をないがしろにした議論に思えてならない。

先に紹介した内田氏の論文には、「水害予防組合」の話し合いが紹介されているが、政治的思惑に翻弄された国・県・市町村の話し合いよりはるかに実務的で具体性を持っていた。

以前、オランダの人々の【公共】重視の考え方は、海より低い土地のオランダが毎年悩む「水害の話し合い」の伝統に淵源があると書いた。実は、内田氏の論文にも同様な意図が感じられた。

ところが、小田川が1967年に一級河川に昇格したため、小田川の改修は国の管轄になり、「水害予防組合」は解散した。これが話し合いがまとまらなかった一因でもある。

昔から、【治山治水】は、国の統治の基本であり、これをないがしろにした政権は民の恨みを買い、崩壊した。たとえ、他の事で多少の恨みを買っても、【治山治水】の目的のためなら実行すべきだった。

例えば、現在、新たな研究が進んでいる江戸の町作り(防火と水道など)を見ていると、このような都市インフラの整備が江戸300年の土台を作ったといって過言ではない。江戸のインフラ整備は、現在まで生き残っており、文字通り先見の明に富んでいたのである。

「先憂後楽」という言葉がある。
※范仲淹という人が、 岳陽楼記の中で書いた言葉。
「士先二天下之憂一而憂、後二天下之楽一而楽」〕 
天下のことについて世の人に先んじて憂え、遅れて楽しむこと。常に天下の平安を心がけていること。 

政治家の心構えとして古くから人口に膾炙した言葉である。そこから取った言葉で、岡山県にも「後楽園」という日本三大庭園があり、東京にも「後楽園球場」がある。わたしの家にも昔から犬養毅が揮毫した「先憂後楽」という額がかかっていた。

儒教的心構えで古い、という考え方もあるだろうが、現在の政治家たちの立ち居振る舞い、政策立案能力、時代の先を読む力などを見ていると、彼らに決定的に欠落しているのが【先憂後楽】の精神だと思う。

大方の批判を浴びた七月五日の赤坂自民党亭による宴会。民が何十年に一度の大水害に苦しんでいる最中、政治家たちが宴会で盛り上がっている。「先憂後楽」精神と真逆の「先楽後憂」の精神の発露ととられても仕方がない。安倍政権下の自民党政治家どもの精神的劣化は目を覆わんばかり。

広島の被災地で、石井国交大臣が、「スコップ一本もって、一軒でも良いから泥かきをしてみろ。そうすればどれだけしんどいか、どれだけ臭いか、身に染みて分かるだろう」と怒鳴られていたが、「先憂後楽」の精神の欠片もなく、博打法案成立に血道をあげている姿を見れば、怒鳴られて当然だろう。

真備町の水害を見れば、「政治・行政の不作為」が如何に甚大な被害を招くか、一目瞭然だろう。これだけの大被害を出さなければ、政治・行政は動かない、という日本の悪しき伝統は、そろそろ脱却しなければならない。

「治山治水」と「国民生活の安心」。これこそが政治の要諦。これらを忘れた政党や政治家はお払い箱にしなければならない。
 
0093 オーム事件 麻原など七人死刑執行 流水 07/10 09:31
 
一連のオーム事件の主犯とされた麻原彰晃他6人が死刑を執行された。事件からすでに25年近く、四半世紀近い歳月が過ぎている。わたしたちには、事件の記憶は鮮明に残っているが、若い人にはそれこそ歴史の範疇に入る事件だろう。「日本にもテロ事件があったんだね」程度の認識に違いない。

“時の流れ”というものは残酷なもので、その時を生きた人間にとっては今そこにある問題のように思えても、その全てを容赦なく歴史の彼方に押し流してしまう。オーム事件の被害者、関係者たちもこの時の流れの無残さを噛みしめているように思えて仕方がない。

しかし、今回の死刑執行は、そのような感傷を吹き飛ばすきわめて重大な問題をわたしたちに投げかけている。

まず、一度に7人という大量の死刑執行を行ったのは、明治以降では、【大逆事件】以来ない。戦後の日本の歴史ではない。(※米軍がA級戦犯を処刑した以外)

こんな歴史的で重大な決定を下した上川法務大臣には、歴史の審判に耐えうる覚悟はあるのだろうか。同時に一人の人間として七人の命を奪う事に対する良心の呵責はないのだろうか。現に死刑廃止を導入しているEU各国は、この死刑執行について厳重な抗議を行っている。

先日、BBCが特集を放映した伊藤詩織さんの準強姦事件(日本でのネット放映は即座に削除された)と並んで麻原彰晃などの死刑執行も大々的に放送されている。

日本は女性の人権など「人権感覚」のきわめて薄い国だという評価が定着し始めている。特に、伊藤詩織さんの事件に対して、自民党の若手女性議員が「伊藤さんの手落ち」を責める発言をしたのがBBCの放送で放映され、日本に住む外国人女性たちが日本でレイプされたら、女性の支援すら得られないと語り、日本及び日本人の人権感覚に重大な疑問符を突きつけている。

たしかにオーム事件の首謀者麻原彰晃たちの行った数々の犯罪は、テロと呼ぶにふさわしい卑劣な犯罪であり、彼らが法の裁きを受けるのは当然だ。しかし、どんな犯罪者でも一人の人間であることも厳然たる事実。それぞれの人間に親もいれば兄弟もいる。その人間の命を奪う決定を下すのである。わたしなら、夜も眠れないほど悩み苦しむ。

「本当に自分の判断は間違っていないのだろうか」わたしなら、死刑の執行を下す人間の犯行を詳細に点検し判断する。それでも、一人の人間の命を奪う決定を下すまで思い悩み、苦しみぬくだろう。

「子連れ狼」の拝一刀は公儀介錯人。多くの咎人の首をはねた。彼は庭にお堂を立て、自分が介錯した咎人の位牌を飾り、供養を欠かさなかった。漫画の世界ではあるが、これが日本人の死者に対する姿勢。人間、死ねばみな仏。死んでまで悪魔の人間はいない。

わたしは教師だったので、問題児の処遇で、人には語れないほど悩み苦しんだ。どの処遇をすればこの子の将来に一番良い影響を齎すか。それこそ、眠れない夜が何日も続いた。

ましてや、人の命を奪う決定をするのである。それも一人ではない。7人である。その悩み、苦しみはわたしの苦しみの比ではない。わたしはそう考えていた。

ところが上川法相の記者会見を見ていたら、わたしには彼女の悩み苦しみが見えなかった。前夜、彼女はぐっすり眠れたのだろうか、と考えていたが、どうやらそれはわたしの杞憂だったようだ。

次のブログに掲載されている写真を見てほしい。7月5日夜、安倍首相はじめ上川法相などが、宴会をしている写真である。西日本を未曾有の大雨が襲うと報道された夜。そしてオームの七人が死刑を執行される前夜である。
http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/431.html

宴会をするのが悪いのではない。何事にもTPOがある。西日本を襲った豪雨は、想像をはるかに超えた猛威を振るった。全国的に見ても災害の少ないわたしの県でも、何十年ぶりの大きな被害を受けた。特に倉敷市真備町の被害は甚大で、復興には大変な時間とお金と労力がかかるだろう。

・・余談ですが、TVではあまり紹介されない真備町の説明を多少すれば、この町は古代吉備王国の一翼を担った歴史の古い町で、「吉備真備」の生誕の地。真備町の名前も吉備真備から取っている。

今回甚大な被害を受けている箭田地区には、箭田大塚古墳という有名な古墳があり、その横穴の大きさは、飛鳥地方の大古墳に匹敵する大きさを誇っています。わたしは近くの中学校で教鞭をとっていたので、自転車で子供たちを連れて見学に出かけたものです。

それと、真備のタケノコと称されるタケノコの名産地でもあります。箭田という名前を見てもらえば分かるように、文字通り竹の前という意味です。古来からそれだけ竹が有名だったのです。エジソンが電球を造るのに、日本の竹を使用したのはよく知られていますが、京都の嵯峨野の竹と最後まで争ったのが真備の竹だったのです。

以前は、長閑な田園地帯が広がった町でしたが、近年は、倉敷のベッドタウンとして急速に都市化が進んでおり、住民の数も増加しており、今回の被害住民の多さの一因でもあります。・・

このような歴史と伝統のある町が大変な被害にあった。多くの人々や住民の思いも長い歴史も奪われる大災害。為政者は、何はさておいても、問題の解決に全力で取り組むべきだろう。被災者の救出。被害規模の調査。復興計画の策定、実行。全国規模でやらなければならない事は山ほどある。やっと今日になって、政府は「激甚災害」の指定をしたようだ。

気象庁があれだけの予測を出し、国民に語り掛けたのである。行政の長である首相が、その発表のあった夜に宴会でオダを上げていては、しめしがつかない。まして、安倍内閣は、「国土強靭化計画」なる目玉政策を打ち出していたはず。なにはさておいても、このような大災害の場合に、陣頭指揮をとらなければ、国土強靭化の言葉が泣いている。

また翌日は、オーム事件の関係者七人の死刑執行するのである。たとえ格好だけでも法務大臣は私邸にこもり、自らが奪う命の重さに思いをはせるべきだろう。

ところが、この内閣は、そういう事に思いが及ばない。「人間性喪失」内閣と言われても仕方がない。

以前、「公」・「公共」・「私」の違いを書いた事がある。この中で【公共】という概念は、社会を成り立たせている常識(コモンセンス)という色合いが強いと書いた。イギリスには成文憲法はない。あるのは不文憲法である。イギリスでは、常識に沿って場合に応じて決定されるのである。それだけ、彼らは長い歴史の中で培われた自らの常識(コモンセンス)を信じている。
:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%86%B2%E6%B3%95

ところが、安倍内閣には、社会の【常識】(コモンセンス)という概念がないのではないか、と思える。彼らは歴史に対する敬意がない。多くの先人たちが積み重ねてきた【常識】(社会の常識だけでなく、議会の常識も)に対する尊敬の気持ちもない。彼らにあるのは、目の前に見える事柄だけであり、【今】しかなく、思考の原点は【公と私】だけ。ファッショ政権(独裁政権)特有の【私=公】という妄想で行動している。

・・8日午後6時現在、広島や愛媛、岡山など西日本を中心に全国で78人が死亡し、5人が心肺停止、安否不明者は70人に上っている。(毎日新聞)・・

これだけの大災害にも関わらず非常災害対策本部の立ち上げは、気象庁予測の3日後。その時の首相の台詞が、「災害は、時間との戦いで先手先手の対策をうつ」というのだから笑わせる。ちなみにその間の安倍首相の動静。

・・・安倍「時間との戦い、全力」 
7/5 西日本豪雨 
     20:28 死刑前夜祭の宴会 
     21:38 自宅 
7/6 劇場型死刑7名 
7/7 10:01-10:16 大雨に関する閣僚会議 
     11:49 自宅 
7/8 豪雨死者不明100名超 
     9:02-9:22 非常災害対策本部会議 
     9:48-10:42 米国務長官表敬 
     13:00-13:23 韓国外相表敬
     14:29 自宅


7/11〜7/18 外遊

まあ、首相の頭の中は、フランス革命記念日の軍事パレードをマクロン首相と特別席で見る事に占領されているのだろう。

・・・エマニュエル・マクロン大統領は #日仏交流160周年 を記念して、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われる軍事パレードに日本を招待しました。安倍晋三 @AbeShinzo 首相はマクロン大統領と並んで特別席から観覧します。また日本の陸上自衛隊員も国を代表して行進します。
https://jp.ambafrance.org/article13300 
16:20 - 2018年7月5日 ・・・・

●大方の批判を受けたせいだろう。どうやらこの外遊は取りやめたそうだ。

これらの事実をつなぎ合わせると、今回のオーム事件の死刑執行、西日本の豪雨災害のいずれも、安倍晋三内閣の宸襟を悩ます問題ではない、と言う事が類推できる。極端に言うと、犯罪者の命やそのあたりの国民の命などどうでもよいと考えている。彼らの命など【消耗品】で、いつでも替えが利く。それより俺たちの宴会の方がはるかに大切。この宴会は総裁選での一票獲得の大切な機会。これを逃してなるものか、というわけである。

オームの死刑執行で重要なのは、いかにこれを政治利用するか、という視点で、それ以上でもそれ以下でもない。ここで示されているのは、「政治の私物化」以外の何物でもない。一言で言うと、独裁者の姿勢。

わたしは今回のオーム事件の死刑執行を見ていて、ペルーの「日本大使館占拠事件」を思い出した。ペルー政府側が、大使館に強行突入し、犯人たちを殺害した。その後、大使館に入ったフジモリ大統領は、殺害されたテロリストたちの死体を階段の上から傲然と見下ろしていた。勝利者が敗者を見下ろすもので、その冷酷な表情に背筋がゾクッとしたのを思い出した。フジモリ大統領という人物は、骨の髄からの権力者だと言う事を思い知らされた。

「独裁的権力者」の象徴的姿がその時のフジモリ大統領の姿から読み取れる。つまり、自分に敵対する人間を徹底的に排除する、究極的には殺害してしまう、これが独裁的権力者の本質だと思う。

今回の七人に及ぶオーム事件死刑囚の死刑執行は、政治的敵対者の抹殺ではないが、社会的批判を一身に浴びた人間たちを政治利用して死刑執行をしても何ら精神的痛痒を感じないという点では見事に共通点がある。

以前にも書いたが、これは日本が【階級社会】に突入したことの証左でもある。支配階級が被支配階級を残酷に理不尽に支配するという「支配の論理」の貫徹が、このオーム死刑囚の死刑執行と西日本豪雨災害の対応に如実に示されている。

平成の時代が今年いっぱいで終わりを告げる。次の時代の始まりには、通常「恩赦」が行われる。オーム事件の犯人たちをこの「恩赦」にしたくない、という意味と、「平成」の事件は「平成」で終わらせる、という法務当局の意志の表れであろう。

法務当局の考える「法の支配」とは、弱者に対する法の適用の冷厳さである。あくまでも、彼らの考える社会の秩序維持の姿勢の誇示。ありとあらゆる人間的感情の彼方に【法の適用】があるという法務当局の考える「法の支配」の冷たくて揺るぎない意志が示されている。

西日本豪雨災害の対応の遅れは、安倍政権中枢幹部の脳裏に「国民の生活」などはないと言う事を意味している。彼らの発想からすれば、国民に対する施策は、国民に対する【施し】であり、恩恵であっても、義務ではない。「施し」なのだから、こちらの思い通りにして何が悪い。それを政府の義務だとか国民の権利などと主張する面倒な輩は、全て【赤】。戦前なら、「主義者=赤」として、全て逮捕。裁判などなしに刑務所送りして、拷問で痛めつけ、排除する。こうすれば、俺たちの思い通りの政治ができる、というわけである。

これが安倍首相の言う「美しい国」の正体である。

多くの心ある国民はこのような政治状況に苛立ちを隠せない。政治を見れば見るほど自らの無力感に苛まされる。一体どこに突破口があるのだと。このような状況を【時代の閉塞状況】と呼ぶ。
 
0092 苦難から生まれる【豊饒の言語】!権力欲から生まれる【空虚の言語】!沖縄「慰霊の日」に思う 流水 06/24 11:02
 
6月23日は「沖縄慰霊の日。摩文の丘は、朝早くから鎮魂の祈りに包まれた。

今年の式典での翁長知事の挨拶。ガン手術を終えたばかりの知事の表情はさすがにやつれて見えた。しかし、辺野古基地建設反対の信念は、微動だにしていなかった。自らの命の火を燃やし尽くしても、沖縄県民の未来のために基地建設に反対するという翁長知事の言葉には、知事の魂がこもっていた。まさに、「言霊」と呼ぶにふさわしい演説だった。

それに比べて安倍首相の挨拶の薄ぺらっで凡庸な事。これでは、沖縄県民の心に届くはずがないと思われる。

今回の「慰霊の日」で最も感動的だったのは、沖縄県浦添市立港川中学校 3年 相良倫子さんが朗読した「生きる」という詩だった。沖縄県平和祈念資料館が募集した「児童・生徒の平和メッセージ」の最優秀賞受賞作品。
中学教師だったわたしの経験から見ても、これだけの「詩」を中学生が書いた、というのはにわかにはと信じられなかった。

沖縄タイムスが「「悲惨な戦争によって奪われた『生きる』ことへの思いは、過去から現在、そして未来・世界へと時間と国境を超えて発信された平和へのメッセージであり、その重厚さが審査員をうならせた」と書いていたが、むべなるかなと思う。

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生きる

私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、
心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
私は今、生きている。

私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶き、
小川のせせらぎ、
畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、
優しい三線の響き、
照りつける太陽の光。
私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。
ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。
私はこの瞬間を、生きている。
この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。
たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。

大切な今よ
かけがえのない今よ
私の生きる、この今よ。

七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。
みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。

私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。

私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、
宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭わないことを。

あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間を
一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。

大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。

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この詩の朗読を聞いた時、そしてこの詩を正確に読んだ時、不覚にも涙があふれた。「負うた子に教えられ」とはよく言ったもので、相良倫子さんの瑞々しく、素直な感性から紡ぎだされた言葉がまっすぐわたしの心に突き刺さってきた。

それだけではない。彼女の物事をまっすぐ捉える感性が、大方の日本人が忘れてしまった【平凡な真実】の大切さを指摘していた。

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あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間を
一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
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審査員たちが、その「重厚さ」にうなったのも無理はない。安倍首相がどう聞いたかは知らないが、「戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無いことを/平和とは、あたり前に生きること/その命を精一杯輝かせて生きることだということを/」という言葉に込められた思想の深さに驚かされる。

戦争大好き人間が増殖している本土の政治家や人々に、彼女の深さは理解できないだろう。

人は困難や苦難の中で鍛えられる。「艱難汝を玉にする」という仏教の言葉があるが、相良さんの感性はそれを思い起こされる。

しかも相良倫子さん自身が体験したものではない戦争の悲惨さや、その後の苦難を生き抜いてきた沖縄の人々の思いを、見事に引き継いでいる。彼女の想像力や感性の素晴らしさもあるが、沖縄県民の戦争体験を引き継ごうという強い意志があったからこそ、このような素晴らしい後継者が生まれたのであろう。

TBSの金平記者が。「この国の指導者の言葉が荒廃している」と嘆いていたが、今回の沖縄「慰霊の日」での翁長知事の挨拶、相良倫子さんの朗読に象徴される「豊饒の言語」に比べて安倍首相の貧しく貧相な「空虚な言語」の虚々しい事。これが現在の日本の置かれている状況だと見なければならない。

「豊饒な言語」の持ち主たちが圧迫され、「空虚な言語」の持ち主たちが権力を振るう。ファッシズム政治とはそういうものだ、と考えなくてはならない。

※相良倫子さんの朗読は以下で聞くことができます。
https://mainichi.jp/articles/20180623/k00/00e/040/310000c 
 
0091 America First ⇒America Only⇒America Aloneへ 流水 06/18 16:47
 
トランプ大統領が、中国に対する500億ドル相当の経済制裁を発動した。主たる狙いは、IT産業(AIやロボット産業)である。

それに対して中国も即座に自動車・農産品を中心に、500億ドル相当の報復関税措置を発表。米中両国が貿易戦争に突入する可能性が高くなった。

トランプ大統領は、シンガポール会談の前、カナダでG7会合に出席した。America First を標榜し、保護主義貿易と多国間協議を否定し、二国間協議を主張するトランプ大統領に対し、G7各国は、首脳宣言では焦点の貿易問題について「保護主義と引き続き戦う」とした上で、「自由で公平で互恵的な貿易が成長の鍵」などと自由貿易の重要性を訴えている。

ところが、トランプ大統領は、ツイッターで、首脳宣言を認めない、と書き、あからさまなチャブ台返しを行った。

G7では、米国以外の国々と米国の対立は明らかで、G7の結束が疑われている。米国の孤立を象徴している写真が出ている。ドイツのメルケル首相がトランプに詰め寄っている写真である。
http://www.asyura2.com/18/senkyo246/msg/136.html

同時期に行われた上海機構の会議では、参加各国が和気あいあいの雰囲気で議論していたと報道されているのと好対照。

・・「習近平主席が、ロシア大統領のウラジーミル・プーチンやインドやパキスタンやカザフスタンやキルギスタンやタジキスタンやウズベキスタンやイランの指導者を温かく歓迎した。これら指導者の陽気なまとまりは、G7での不和と激論とは実に対照的だ。
 何十年もの戦争や紛争の後、インドとパキスタンがSCOの新たな二国として参加、同席したのは、新たな地政学的パラダイムが、東で立ち上がりつつあることを証明する強力な証拠だ。
 
SCO加盟諸国は、経済発展と相互安全保障での提携の取り組みを倍加すると誓った。新世界秩序は、アメリカ率いる秩序の場合のように、一つの大国が、他の国々に対し、覇権を行使するのではなく、協力に基づくものを手招きしていると習主席は述べた。」・・
二サミット物語 Finian Cunningham (マスコミに載らない海外記事)

わたしたちが目の前にしているのは、世界史的な「パラダイム・チェンジ」の光景である。

トランプ大統領が意図的に行っているのは、これまでの世界秩序(米国一国覇権主義)の破壊であろう。

米朝会談は、その象徴。米国覇権主義の象徴であり、米国軍事力の誇示であった「米韓軍事演習」の中止は、米国が「世界覇権」から降りるという明確なメッセージである。

しかし、G7や中国製品に対する「関税強化」は、戦後世界を形作っていた「世界貿易秩序」に対するあからさま挑戦である。

【貿易の自由化】は、米国覇権の重要な要素だった。戦後、米国にとって、【貿易の自由化】は各国に対する【錦の御旗】だった。日本との貿易戦争が象徴するように、各国との貿易摩擦の主要議題は常に【貿易の自由化】だった。

この【貿易の自由化】理念は、後進国にとって大きな政治的リスクを伴う主張だった。その産業以外主だった産業がない国に【貿易の自由化】を押し付けると、安い外国製品が流入し、その国にとって死活的な産業が壊滅状態に陥る。例えば、TPPのような完全自由化を目標にすると、それこそ窮地に陥る産業が多数存在する。

このため、政治力が弱く、米国のいいなりの国では、国内産業が衰退し、近代化が遅れたところは多数存在する。

ところが、その反対に、日本のように安い労働力と能力が高く勤勉な労働者を持った国が、優れた製品を作り、それを米国に輸出するという構図もできる。

その結果、その製品が米国市場を席巻し、いまや米国の製造業は壊滅状況に陥った。トランプの主要な支持層のラストベルトがそうである。

トランプの今回の措置は、崩壊しつつある米国国内産業(製造業)への救済を意味する。もしこれが後進国の主張なら、多くの国が、一国の指導者として当然だろうと思ったはず。

ところが、米国というのは、「自由貿易」を旗印に、世界各国に関税を下げろと迫ってきた張本人。それが自国に都合が悪くなると、「関税」を吊り上げ、自由貿易の旗印を下ろす主張するのだから、他国が怒るのは当然。G7で、ドイツのメルケルはじめ各国首脳から詰め寄られるのも無理はない。

トランプの主張は、America Firstではなく、America Onlyと受け取られている。

実は、歴代米大統領もトランプ大統領とさほど違ってはいない。かれらの政策決定は、常にAmerica Firstであり、ブッシュ政権のようにほとんどAmerica Only(英国はブレア政権だけが支持)でイラク戦争を戦った政権もある。

しかし、彼らは建前であっても、America Firstとは決して口にしなかった。ましてや、America Onlyなどとは口が裂けても言わなかった。「自由主義世界のため」か「民主主義という価値観を同じくする国家」のためとか、必ず、建前を口にした。それだけ、世界のリーダーとしての米国という意識が強かったのである。

ところがトランプ大統領は全く違う。そんな建前を気にしていたら、米国は衰退する、と本気で信じている。米国を立て直すためには、お上品な建前など、「百害あって一利なし」と考えている。

このトランプ大統領の信念は、米朝会談のようなドラスティックな変化をもたらすが、G7のような無用な混乱も引き起こす。

さらに厄介なのは、「覇権の多様化」が進む中で、【覇権国家】のありように慣れた国内の勢力(軍産複合体など)との軋轢が増加する事である。

米国が覇権を放棄する過程で、次の覇権国中国などとの軋轢は避けられない。(そうしないと国内勢力を抑えられない。)

さらに、国内勢力(永遠に米国が覇権国家である事が飯のタネ)との軋轢が激しさを増すであろう。ケネディのような暗殺の危険性もはらんでいる。

その為、事は、トランプの思い描いているようには、一直線には進まない。
わたしの予想では、米国の「孤立化」が進行する。●America Aloneの進行である。

これが、【転形期の混乱】である。

日本人は、世界が東西冷戦終結以来の【パラダイム・チェンジ】の時代に入っていることを認識しなければならない。

これから当分の間は、世界中で子供が玩具をひっくり返したような、取っ散らかった光景が現出するに違いない。

その後、新たな世界秩序が創出される。この秩序の創出に参加できない国は、21世紀を生き抜けないと覚悟しておいた方が良い。

※安倍政権にその能力があるのか。

日本や日本人が21世紀を生き抜くためには、腹の底から上記の問いを考え抜かなければならない。(あまり、時間はない。)
 
0090 百の説法 屁一つ! 流水 06/15 15:19
 
6・12の歴史的米朝首脳会談以降、多くの評論がなされてきた。時代を変えるこの種の会談の評価は、必然的に語る人間の歴史認識・時代認識を否応なく露呈させる。さらに言えば、歴史認識・時代認識を形作る【哲学】が浮き彫りになる。

では、今回の会談の肝は何か。

◎朝鮮半島の戦争状態を終わらせ、【平和と安定】の時代を齎すことにある。

トランプ・金正恩会談は、北朝鮮・米国両国の指導者が、この認識を共有できるかどうかの確認が最重要だった。それができたからこそ、あのような歴史的和解ができた、と考えるのが筋。

非核化のプロセスが細部にわたって詰められていないとか、どちらが勝利したかとか重箱の隅をつつくような議論などは、こういう歴史的な「パラダイムチェンジ」の意味を全く理解していない。

◆共同宣言にCVID(complete, verifiable, and irreversible dismantlement=「完全な、検証可能で、不可逆的な核廃棄」)が盛り込まれなかったことを批判する言説

以前から何度も主張しているが、CVIDという方法論そのものが、米軍産複合体が敵と認定した相手国の政権転覆を正当化するためのもの。(リビア・イラクなど)

と言う事は、CVID理論を持ち出す事自体が、和平成立を妨害する目的だと考えられる。

日本で考えれば、安倍内閣成立以来、【北朝鮮の脅威】を口実に【軍備拡大】路線をひた走っている。⇒国難解散を強行したり、防空演習まがいのJアラートを鳴らしたりする⇒今や、GDPの2%を超える軍備増強が叫ばれている。

【朝鮮半島の平和と安定化】は、この安倍内閣の軍備増強路線に対する根本的疑義を生じさせる。小野寺防衛相が、軍備増強の必要性は低下していない、と強弁しているのはこの文脈による。

この事情は、米国の軍産複合体も同様

軍産複合体は戦争が飯のタネ。⇒ ※【平和と安定】は、軍産複合体にとって【悪夢】

◆つまり、「平和と安定」に反対する論理を展開している連中は、人の命より金儲けと考えている、と思われても仕方がない。

よく考えてみればすぐ分かる。圧力を強化すればするほど相手国の態度の硬化を招く。戦後、米国はこの手法で相手国の反発を意図的に作り出し、戦争に持ち込み、体制転覆を何度も行ってきた。CVIDはそのための便利なツールなのである。

ところが、北朝鮮は、背後に中国・ロシアが控えているため、しぶとく抵抗してきた。そうそう簡単に屈服する相手ではない。

◎トランプ大統領はこの状況を変えるための手を打った。つまり、朝鮮半島の「平和と安定」を最優先課題にし、それ以外のこまごまとした理屈は後回しにしたのである。

◎ここを最大限に評価すべきである。

トランプ大統領がなぜこのような発想ができたかを考えれば、現在の日本の政治状況や言論状況の閉塞状態を突破できる可能性がある。

トランプ大統領が意識しているかどうかは判然としないが、今回の会談で示された彼の思考法は、【演繹法】である。【演繹法」というのは、「××だから、○○である」という論理を数珠つなぎにしていき、結論を引き出す方法。三段論法ともいわれる。

トランプ大統領は、【朝鮮半島の平和と安定】こそが【覇権から手を引き、軍産複合体の力を削ぐ】という彼の命題に最も効率的な方法である事を認識していた、と思われる。

それを実現するためには、北朝鮮の金正恩委員長を動かす必要がある。

その為、最大限の圧力をかけると称して、戦争前夜とも思わせる【瀬戸際外交】をおこなった。⇒同時にそれは核戦争間際の恐怖を軍産複合体にも与え、彼らの北朝鮮敵視政策(儲けるための方便)をひるませた。

そして、金委員長との会談では、【朝鮮半島の平和と安定】を最優先し、会談の成功を導いた。

◎会談の成功→北朝鮮を取り巻く環境が「劇的に変化する(現に、ウランバートルでの国際会議では、西側諸国が北朝鮮外交官との名刺交換に狂奔していた)
◎この変化が、朝鮮半島の【平和と安定】をそれこそ【不可逆的な】ものにするのである。

それに対して、日本や米国の軍産複合体の代弁者、政治家、学者、評論家、メディア関係者などの論理のほとんどは、【帰納法】によっていた。帰納法とは、多くの観察事項(事実)から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法。

彼らの立論の大半は、過去の北朝鮮政府の裏切りを指摘し、だから北朝鮮は信用できない。そんな政府と合意するなど正気のさたではない。さらに、激しい弾圧などを行う金正恩委員長のもう一つの顔を指摘し、そういう人間と会談する事自体が間違いだと主張している。

しかし、今回の会談についての彼らの議論は、おそらく敗北するだろう。なぜなら、彼らの議論では、世界の人々に【希望】を与えることができない。
「希望」こそ、時代を変革する最大の動力である。

トランプ大統領と金正恩委員長の会談は、彼らの思惑、様々な計算を超えて、現実に世界の多くの人々に「希望」を与えた。この「希望」をなえさせ、消しさる言説は、人々の心の琴線に触れることはない。文字通り、【百の説法 屁一つ】の状況になる。
 
0089 米朝会談  東アジア戦後体制崩壊の第一歩 流水 06/12 21:38
 
6月12日。おそらくこの日は、世界に唯一残った冷戦体制の終焉と同時に東アジア戦後体制(米国覇権体制)の崩壊の第一歩として歴史に記録されるだろう。トランプ大統領と金正恩委員長と会談は、きわめて歴史的な意義を持った会談だった。

では、これからの米朝関係、東アジアの体制はどのように変化するのか。それを読み解くカギは、今回二人によって調印された【合意文書】にある。

・・・12日、シンガポールで開かれた米朝首脳会談で、米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が会談後、共同声明に署名した。

共同声明によると、両首脳は1.米朝関係の正常化、2.韓半島(朝鮮半島)の平和体制保障、3.韓半島の完全な非核化、4.韓国戦争(朝鮮戦争)の遺骸送還−−など4項目に合意したことが分かった。・・YAHOOニュース 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180612-00000051-cnippou-kr

この後のトランプ大統領の記者会見を見ると、どうやら非核化について以前の米国のように、CVIDの適用を厳密に求めなかったようだ。

イラクのサダム・フセイン、リビアのカダフイーに行ったように執拗な査察・検証を繰り返し、完全に武装解除をさせておいて、その後体制崩壊を行うという米国方式は、北朝鮮の厳しい拒絶にあったと考えられる。このあたりの知恵は、中国側から与えられたのであろう。

ましてや、イランと非核化の合意を破棄したトランプの米国である。米国の口約束など信用できない、という北朝鮮側の言い分は一定以上の説得力を持ったはずである。

実は、トランプ大統領は、メディアのプロパガンダほど「非核化」に対して情熱を傾けていいなかったと考えられる。それより何より、北朝鮮との歴史的会談を行った大統領という名誉が欲しかったのだろう。わたしはその動機を不純とは思わない。そんな動機の詮索より、北朝鮮のトップとの直接会談を行い、膠着した朝鮮情勢や東アジア情勢の変化や流動性をもたらした結果の方が重要だと考える。

そういう意味で、1.米朝関係の正常化、2.韓半島(朝鮮半島)の平和体制保障、は、トランプ大統領の狙いを見事に具現化している。

わたしが考えているトランプ大統領の世界戦略は以下のようになる。

※米国は覇権国家から手を引く
※軍産複合体を弱体化する

トランプ大統領の一見奇矯な政策を【世界覇権】から脱出のための手段という視点で俯瞰すると、きわめて一貫性に富んでいる。同時に、トランプ大統領の過激な、過激すぎる発言(特に北朝鮮などに対して)を軍産複合体を弱体化するという視点で見ると、過激すぎる発言で本当に戦争が近いのではないかという危機を煽る。本当に戦争になったら儲からない軍産複合体は、トランプ大統領を説得する。

そうしておいて、軍産複合体の邪魔を排除して、北朝鮮との融和交渉に入る。

表面上の強面とあまり上品ではない物腰と、強引な物言いでトランプ大統領の「戦略」など軽視してしまいがちだが、なかなかどうしてトランプ大統領は強かでやり手の大統領かも知れない。

貿易の不均衡是正を名目にして、EUや中国、日本などに関税をかけるという誰がどう見ても国際ルールを無視した強引な手法をとるのも、【覇権国家】からの脱却という視点で見るときわめて有効な手法である。

EUなどから言わせると、米国の強引な手法にはついていけない。となると、必然的に米国をあてにできなくなる。こんな無茶苦茶な議論を振りかざす国を【覇権国家】として認められない。トランプ大統領はここでも「覇権国家」から抜け出し、世界の「多極化」を促している。

エルサレムをイスラエルの首都として認め、米国大使館を移転させたのも同じ文脈で説明できる。昔から米国議会は、エルサレムをイスラエルの首都として認めている。ただ、パレスチナをはじめとするアラブ諸国の反発を考えれば、それを行う事は火に油をそそぐようなもの。イスラエルとパレスチナの仲介者としての米国の立場を考えれば、できない。だから、過去の大統領は理屈をつけては引き延ばしてきた。

トランプ大統領は、過去の大統領ができなかった原因を米国が【覇権国家】である事に求めている。「覇権国家」であると思うから、様々な国に配慮して思い切った政策が打てない。ならば、【覇権国家】であることを辞めれば良い。これがトランプ流政策決定の思想であろう。

もはや米国は、アラブの仲介者としての立場を完全に放棄したのである。要するに、覇権国家を辞めたというわけである。

今回の米朝会談。日本のメディアは、【完全で検証可能な不可逆的な】非核化などという軍産複合体の論理を、さも正義の議論のように主張してきた。
同時に安倍首相の口車に乗って、【拉致問題】の解決などというおとぎ話を主張してきた。

CVIDの論理は、核保有国には適用されない。これらの国は、国連の非核化の動きに対してきわめて非協力的というより、敵対的ですらある。核保有国以外が核を所有すると、CVIDを厳しく適用し、査察をし放題。挙句の果てには、政権転覆も辞さない。CVIDの適用を声高に主張する論者は、この矛盾を説明しなければ説得力を持たない。

【拉致問題】についていえば、基本的に日朝二国間の問題である。蓮池透氏が指摘するように、安倍政権下の五年間拉致問題はほとんど進展していない。【拉致問題】の解決には、それこそ話し合いしかない。それを圧力一点張りでは解決したくても、その方策が見つからない。

まして、金正恩委員長は、軍部の反対を押し切って【非核化】に舵を切った。不倶戴天の敵である米国との交渉に踏み切った。文字通り、彼は今回の会談に命を懸けている。拉致問題の解決など、思案の外だろう。

トランプ大統領だって同様。今回の会談に失敗すれば、軍産複合体の力を削ぐどころか、トランプ大統領の権威失墜は必至。この失敗は、秋の中間選挙に直結する。そんな彼らが、他国の問題である【拉致問題】を必死に議論するわけがない。まあ、議題の一つに挙げた程度になるのは最初から分かっている。

そんな事のために、数千億単位の買い物を米国からすると安倍首相はトランプ大統領に言ったそうだ。その程度の批判すらできない日本メディアは、死んでいると言わざるを得ない。

では今後の朝鮮半島はどうなるのか。東アジア情勢はどうなるのか。

今回の会談では宣言されなかったが、おそらく次回かその次ぐらいの会談では、朝鮮戦争の終結が宣言される可能性が高い。

もし、朝鮮戦争終結が宣言されると、国連安保理が安保理決議83の状態(韓国を侵略した北朝鮮の脅威を抑えるため、国連加盟国が派兵して韓国軍を助ける必要がある状態)の終了決議をするだろう。そうなると、在韓米軍の駐留の国際法的根拠がなくなる。

トランプ大統領は今日の記者会見でも、在韓米軍約3万の撤退について否定しなかった。ただ、この米軍の撤退については、米軍や韓国内で米軍によって利益を得ている人間たちの強い反対もあるので、すぐ実現はしないかもしれない。

もし、米軍が撤退すると、韓国の米国従属は終わる。韓国と北朝鮮の統一はすぐにはできないだろうが、経済的な一体化はかなりの速度で進むだろう。特に北朝鮮の地下資源は世界有数のもので、米国・中国・EU・ロシアなどの企業が虎視眈々と狙っている。

以前にも指摘したが、わたしは、ロシアのプーチン大統領の提案(韓国と北朝鮮を鉄道で結び、それをシベリア鉄道や中国の鉄道に連結する。ロシアからガスのパイプラインを引くなど)に代表されるように、朝鮮半島とロシア・中国・モンゴルなどを包摂した一大経済圏ができる可能性が高い。

つまり、今回の米朝会談は、このような【地政学的大変動】をはらんだ会談なのである。

トランプ大統領の大目的である【覇権からの撤退】は、世界の「多極化」を推進し、21世紀世界の大変動をもたらす可能性が高い。

日本の政界、日本メディアが世界性を失って久しいが、今回ほど彼らの時代遅れが際立ったイベントはない。TVで「らしい」発言をしたのは、原田武夫(元六ケ国協議に参加した外務官僚)だけである。(あべまTV)

彼は、今回の米朝会談の目的は、非核化などではなく、「朝鮮戦争の終結宣言と朝鮮半島の平和宣言」だと断言していた。現実に彼の予言通りに事は動いた。

【拉致問題】のみにこだわった報道をしている日本メディアの世界性のなさにあきれ果てている。
 
0088 明日の米朝会談は合意かパールハーバー再来の選択かだ 厚顔 06/12 00:56
 
いよいよ明日は21世紀最大の会談といってもよいであろう。世界のメディアは会談成功か否かで固唾をのんで見守っている。過去の米朝会談とはプロセスもトップのキャラクターも違うゆえ,過去の米朝会談での経緯や経験は常識として通用しないのではなかろうか。

先ず今回の会談までのプロセスであるが、両国は一時一触即発の戦争直前まで行き、一瞬地獄の釜の底を覗いて観ている。このインパクトは両首脳にとって会談を成功させたいとの心理に繋がっていると思われる。
また両首脳とも会談を成功させねばならない国内事情を抱えていることも共通しているように思われる。

かつて米国は日本を追い込んで真珠湾攻撃を誘発して、結果的に日米は悲惨な戦災を経験した。しかも今回は核戦争になる可能性も経験済みであり、その戦災の影響は在韓在日米軍、韓国、日本、北朝鮮に及ぶことは必至で被害甚大である。このような状況をトランプ大統領と金委員長がイメージできないはずがない。

次に二人のキャラクターであるが、トランプ大統領は歴代大統領と違い国防省や国務省のテクノクラートを信用しない政治スタイルである。このことは会談成功にプラスにはたらく。テクノクラートこそ軍産複合体と与して、戦争慣れして、感覚が麻痺し、適時どこかで戦争をすることが米国が世界一のステイタスを維持し続ける方法だと信じている。

一方金委員長は祖父や父とは違い、物心ついた頃には東西冷戦は終了し、各国で共産主義経済は破綻しイデオロギー戦争に固執する必要もない。またスイスに留学し、自由、民主主義の空気も吸っている、青春時代の良き想い出は誰しも忘れられないものであり、それに近い国体にしたい感情があるやも知れない。しかし祖父と父が築いた旧体制は簡単には変えられない、絶対的権力が必要である、今その時が来たと思っての今回の行動とも考えられる。その意味では両首脳とも機を見るに敏な処は共通している。

先ほど米国側から明日のトランプ大統領のシンガポールからの帰国時間も発表されたが、これはほぼ両国の事務方でトップ会談の合意が整ったことを意味しているのではなかろうか。

その内容は朝鮮戦争終結、北朝鮮の体制保障、核廃棄と経済制裁解除の段階的な推進は合意点ではなかろうか。核廃絶は物理的にみても一気には無理で、期限を決めて段階的にしかできないであろう。例え米国に一任すると言われても段階的にしか廃絶できないはずである。

しかし既に所有する核爆弾数が正直に報告されるかは疑問であり、他国には分からない。例えば全核保有国が核廃絶に合意したと仮定しても、各国が正直に保有数を申告し、廃棄するとは思われない、人間に猜疑心と疑心暗鬼はつきものであるからである。よってこの問題は相手を信用するしかない。
こだわりすぎては会談は失敗する。

一方拉致問題は日朝両国で交渉することが打ち出されれば上々であろう。トランプ氏から安倍氏へ拉致のことは伝えたとの電話報告が落ちとなる可能性は十分にある。しかし安倍首相もこれは想定内で、国民向けのパフォーマンスを意識してのトランプ頼みのジェスチャーに見えて成らない。


 
0087 あら!、「護憲+ブログ」を見てたのね!  厚顔 06/04 00:27
 
小生は昨年2月の『新聞記事などの紹介(第十四期) 護憲+掲示板過去ログ(12)』で、北朝鮮問題について6カ国協議メンバーとトランプ米大統領を意識して、下記のような投稿を2回行っている。いずれも1年4ヶ月程前の投稿であるが、今になってその期待が現実のものになりつつある。

まさか護憲+のブログが読まれているとは思わないが、しかし誰が観てるか分からないのがイントラネットの意外な世界である。まさに「家政婦はみている」という文言は当たらずとも遠からずの感がする。 

0028  中国、北朝鮮への制裁(年内の石炭輸入停止)を即実行  厚顔   02/19 11:38     
       
 17日に続き、今日(19日)の朝日デジタルニュースでは下記のニュース(url)が報じられた。兵糧攻めゆえ即効性は期待できないが、1年後には北朝鮮の財政が窮状に陥り、核・ミサイル開発にも支障を来たし,窮鼠猫を咬む行動に出るのか、白旗を揚げ核・ミサイルの開発中止のテーブルに付くのか見物である。しかしかつて日本を真珠湾攻撃に追い込んだように成っては、またも国連制裁の失敗である。そのような意味での、『リメンバー・パールハーバー』を6カ国協議メンバーには留意して貰いたい。
 
0027  日中外相会談に対する下衆の勘ぐりとトランプ大統領への期待  厚顔   02/18 15:41     
       
 17日のNHKwebニュースは、「日中外相会談 北朝鮮制裁決議の着実履行で一致」と報じている。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170217/k10010880981000.html?utm_int=news-in
ternational_contents_list-items_025

この報道による中国外相iの北朝鮮への対応は、これまでより厳しい内容である。これまで中国は6カ国会議の再開に重点を置き、国連安保理の常任理事国として、北朝鮮への制裁措置には消極的であった。何が中国の変化をもたらしたのか、以下は下衆の勘ぐりと予想である。

先ず北朝鮮の金ジョンナム氏の暗殺と米トランプ新大統領の中国の北朝鮮政策に対する不満発言であろう。
巷間、金ジョンナム氏はマカオに定住し、中国政府に保護されていたと言われている。また暗殺後の民放番組では、保護していた理由は北朝鮮政府に対する何らかの大きな交渉のカードであったらしい。

誰が暗殺を指示したのかはまだ闇の中であるが、中国としては北朝鮮への交渉カードを失ったことは事実であり、今後北朝鮮への発言、政治的プレッシャーは大幅に低下せざるを得ないであろう。

一方トランプ米大統領は最近一つの中国制度を是認したものの、国連常任理事国としての中国の対北朝鮮制裁には不満を公言している。そして中国が北朝鮮への圧力カード(金氏の存在)を失った現在、今後の米中外交でトランプ大統領の北朝鮮制裁強化要請には応えられない。この突然の外部環境の変化と中国の対朝・対米外交のジレンマがドイツでの日中外相会談で、王毅外相が国連安保理の北朝鮮への制裁決議を履行することを示した理由であろう。
岸田外相は自分の外交の成果の様に喜喜とした表情であったが、中国のこの素早い外交の変わり身は春秋戦国時代以前からの中国の歴史と経験則がなせる技であろう。

これを奇貨としてトランプ大統領が6カ国会議再開に同意し、北朝鮮の核開発中止と引き替えに米朝の朝鮮戦争終結・米朝平和条約が締結されれば、日本人拉致問題の解決、日朝平和条約締結にも好影響が期待でき、ひいては日ロ間の北方領土返還・平和条約締結も促進される日もくるであろう。そして日本海に面した各国の港が貿易で栄える日を夢見たいものである。

この大胆な策は軍産複合体(下記url)に与してきた歴代の米大統領(政治のプロ)には不可能で、ビジネス出身で意外性のあるトランプ大統領であれば可能ではないかと淡い期待を持つ次第である。是非トランプ大統領には現在の悪評を覆して北東アジアの平和というレガシィを遺して欲しいものである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A3%E8%A4%87%E5%90%88%E4%BD%93
 
 
0086 カフカの世界か!ファシズム国家の惨状 流水 06/03 21:21
 
カフカの代表作に【変身】という作品がある。主人公「グレゴリー・ザムザ」が突如虫に変身してしまう、というシュールな世界観を描いた作品である。最初に、この作品を読んだ時の新鮮な驚きを今でもよく覚えている。こんな世界を描いた作家はいなかった。

わたしは現在の日本の状況・国会の状況は、このカフカの世界に酷似していると考えている。近未来の日本国民の多くが、グレゴリー・ザムザの運命に遭遇する可能性が高いという予感がする。

全ての論議が、砂上の楼閣ならぬ「虚構の楼閣」。嘘が嘘を呼び、その嘘がさらなる「嘘」を呼ぶ。もはや何が真実で何が虚構なのかさっぱり分からない。まるで、白い闇の世界に迷い込んでいるようだ。

虫に変身したグレゴリー・ザムザは様々な危険に遭遇する。彼が、変身する前は想定もしなかった危険である。

おそらく、これからの日本国民は、幾度も幾度も、ザムザと同様、想定もしなかった危険に遭遇するだろう。「なんでこうなるんだ!」あまりの不条理に何度も何度も叫び、うめき、苦しまなければならないだろう。

先の投稿で指摘したが、現在メディアを席巻しているのは日大アメフト問題。こちらの問題も国会論議に負けず劣らずシュールである。

危険なタックルをした宮川君の苦しみは察してもあまりあるが、内田監督、井上コーチ以外のコーチたち、日大アメフト部の選手たち、日大の役員連中、現在就活中の日大生たちは、おそらく何度も心の中で呟いたはずである。「なんでこうなるんだ」、と。

それより何よりタックルを受けた関学のQB。その家族。関学の監督・コーチ・選手たちの気持ちは察してもあまりある。

この問題の根幹は、明確である。かって、大学・高校などの体育系部活では常識だった上意下達の人権無視で、理不尽で、暴力的体質。上の命令は絶対という世界。「無理偏」に「拳骨」と書いて、兄弟子と読む、という大相撲の体質を思い出していただければよい。「いじめ」も「パワハラ」も「セクハラ」も全てこの体質から生まれる。

この淵源を探れば、男子生徒の詰襟の学生服が、陸軍の軍服を模し、女子生徒のセーラー服が海軍の制服を模していた事に象徴されるように、日本の学校教育がもともと軍隊教育を模していたという点に求められる。(※忠君愛国精神を注入する国家主義的教育)

そのため、学校教育の体育が軍事教練を模し、帝国陸軍の兵士を育成することを大きな目的にしていた。現在でもその残滓は体育(運動)会に残っている。「整列」「右へ倣え」「右向けの右」などの「行進練習」。運動会の練習で散々絞られた経験のある人も多いだろう。昔、運動会では、「騎馬戦」「棒倒し」「組体操」などが定番だったのもこの理由による。

学校の部活動もその影響を色濃く受けていた。日本陸軍の教育と同じような人権無視で理不尽なしごき、暴力などが、「教育的指導」の名目で当然とされたのである。一年生は「奴隷」同然。四年生は「神様」同然などという大学運動部の常識がこれを象徴している。

戦後の民主主義教育のおかげで「非暴力」・「人権尊重」・「いじめの撲滅」などの理念が市民権を得、昔のような「体育会系体質」の部活動は、かなり少なくなった。しかし、日大アメフト部には、その伝統が、色濃く残っていたと言う事だろう。

日大アメフト部の教訓は、このような体質の指導者は、きわめて無責任である、と言う事を如実に示した点にある。独裁的・強権的・暴力的体質の指導者の多くは、自らの責任を感じ取る感性が決定的に欠落している。これは現在の安倍政権を見ればよく分かる。

彼らは、彼らの行為の結果、グレゴリー・ザムザのように予期せぬ批判や苦労に見舞われた人々の戸惑い、苦しみ、悩みなど全く想像もできない。人権教育の要諦に、「健康の人間は、病気の人間の苦しみを理解できない」という言葉がある。それだけ「差別心」というものは、想像力の欠落と骨がらみになっていると言う事である。

そして、それに気づくのは、自らが「病気」になった時で、その時は遅かったというのが通例。内田監督などは、世の中の批判を一身に受け、「自分は、どこでどう間違ったのか」を自問自答している日々を過ごしているのだろう。

まあ、彼らは「カフカ」を読んだこともなければ、知りもしないだろうから、カフカの想像力など思いもつかないに違いない。人はこういう危機の時に、自分自身が培ってきた人生経験、信念、哲学、教養などが問われるのである。

しかし、日本国民は、彼らの不幸を笑う事はできない。なぜなら、安倍政権のやり口は、日大アメフト部の体質と全く同じ。否それ以上に性質が悪い。

例えば、内閣人事局を通じて官僚人事を統制し、内閣の意向を忖度させる。前川氏のように、その意向に反する人物は、内調や公安などから弱みを握りそれをネタに脅しをかける。それでも、反抗するようなら、メディア(週刊誌など)を通じてスキャンダルネタを流し、社会的に葬り去る。籠池氏に対する理不尽な長期拘留も同様である。

以前にも書いた事があるが、安倍政権中枢のやり口は、公安とか諜報機関の謀略的手法を駆使して、反対者を抑え込む。このやり口は、人々の心を恐怖に落とし込み、支配する方法で、きわめて陰湿だが効果的である。

これらは、宮川君を追い込んだ内田監督やコーチのやり口と同じ。否、組織的、システイマチックなだけ、より怖しい。

さらに問題なのは、佐川長官や財務省沖官僚などを立件しないという大阪地検の決定に見られるように、司法と行政が結託し、彼らの非違行為を咎めることができない場合が多い。これが、権力犯罪の特徴である。沖縄県民に対する理不尽なやり口は、近未来の日本社会を暗示している。

以前にも書いた事があるが、「法治国家」の大原則は、法の支配は誰にも公平に平等に行われると言う事である。法の恣意的運用・適用は、決してあってはならない。

今回の不起訴の決定を「小沢事件」と比べてみよう。小沢事件の本質は、政治資金を記載する帳簿に入金を記載した日時が一日ずれていただけである。これを政治資金規正法違反問題として大々的に捜査し、メディアに逐一様々な容疑をリークし、一年以上にわたり、徹底的に小沢一郎さらし者にして、叩いた。結果、小沢一郎の政治活動は大幅に制限され、結果、民主党政権に大打撃を与えた。

政治論的に言うと、小沢事件が自民党政権の復活を招いた、といって過言ではない。このような検察のやり口を【司法(検察)ファッショ】と呼ぶ。もし、この検察の捜査がなかったら、小沢一郎は総理大臣になり、自民党の復権はかなり難しかった。安倍晋三が総理大臣になることも難しかった。その意味で、小沢事件の検察は、安倍政権の誕生を誘発した、きわめて【反国民的】機関である事を証明したといっても過言ではない。

ところが、財務省問題に関しては、大阪地検は、強制捜査すらしていない。この彼我の差は何か。司法組織すら政権に忖度し、法の適用を恣意的に決定していると言われても仕方がない。

もう一つわたしの県での出来事を書いてみよう。事情があって車上生活を余儀なくされて男性が警察の取り調べを受けた。その男性は車上生活なので、車内に調理用具として、果物ナイフを置いていた。警察は、それを取り上げ、「銃刀法違反」の罪をその男性に問うた、という事件があった。これに象徴的に示されているように、警察など司法機関は、弱い立場の人間には、情け容赦のない法の適用を行う、という現実である。

権力犯罪は見逃し、弱者にたいしては、重箱の隅をつつくような法の適用を行う。こういう光景が日常になる社会を【ファシズム】と呼ぶ。

日大問題が包含している問題は、TVのモーニングショウの話題程度の認識では理解できない日本社会が抱え込んでいる深い闇(ファシズム社会のとば口)が象徴的に示されているとみるべきである。
 
0085 日大アメフト監督の暴挙の背景は何ぞや 厚顔 06/03 14:18
 
私も甲子園ボウルは地元なので何度も観戦に行ったことがあるが、プレーの成り行きで反則が発生することはあっても、今回の様なボウルを持っていない対戦相手の選手を真後ろからタックルする意図的な反則を映像で観たのは初めてである。まるで卑怯な浪人侍の待ち伏せ背面切り同然である。

またプロレス華やかし力動山全盛時代(昭和35年頃)にアメリカのプロレスラーでノメリニーという米国プロアメフト出のレスラーが来日、力道山との試合で強烈なタックルで力道山にダメージを与えたシーンを三菱ダイヤモンド劇場というスポーツテレビ番組で観た覚えがあるが、それだけタックルは強烈なものである。

既に日大選手の暴挙の内容は周知のとうりであるが、あのようなルール違反のプレーを選手に強いた背景は一体何なのか、単にスポーツに勝ちたい、日大アメフトを今年も大学日本一にしたいという監督の情熱がルール違反を選手に強いたにしては今ひとつ腑に落ちない事件である。

最近になって日大の組織等も明らかなり、教職員組合の動き、遅まきながら理事会も開催され、内田氏の監督、常務理事の辞任も承認されたようだが、未だ事件の真相は不明である。まして日大アメフト監督の深層心理は分かっていない。

おそらく内田監督の出世欲(権力欲)が生んだ、歪んだ手段が顕現したのではあるまいか。すなわち経営組織を観ると理事長がトップに在り、それに継ぐ常務理事が6名程いる、しかも理事長は学生時代に日大相撲部で学生横綱になった経歴の持ち主で、現在も相撲部を率い理事長に君臨していると報じられている。

一方大学を取り巻く環境は少子化現象で受験生が定員割れになる大学が続出し、経営が危ぶまれている。そのような中、私立の高校大学では受験生確保に必死の競争である。それに勝つには学校の知名度を上げることが不可欠で、スポーツで全国優勝はメディアにもとりあげられ、必然的に校名の知名度は上がる。

日大にも学生確保の為にはどうするか常務理事を含めた経営陣の課題であろう。まして運動部の監督と常務理事を兼務して居れば、優勝して知名度アップに貢献し、アメフト志望の学生を増やすことがその目的に叶い、結果は相撲部出身の現理事長にもアッピールでき、次期理事長への近道であり、これがライバル関西学院大学との定期戦での違反行為を生み、監督は秋の甲子園ボウルでの全国優勝を目指していたのではあるまいか。

しかしこの戦略からは、今回違反タックルが暴露されなければ、他のライバル校、例えば関東では法政大学、関西では立命館大学も日大との試合で、違反タックルを受ける可能性があったことになる。この3校のクオターバック(司令塔)を壊さないことには、秋の甲子園ボウルでの優勝は確実にならないからである。大人の出世欲(権力欲)に歪められたアメフトと日大のダメージは計り知れない。
 
0084 Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期) 名無しの探偵 06/02 13:40
 
「森友・加計疑惑そして今回の不起訴処分には憲法違反の重大な疑義あり」

実際に公文書の偽造(検察は虚偽公文書とするが)が存在している、証拠は存在しているにも拘わらず、「不起訴」としたことは憲法違反である。直接には憲法14条の「法の下の平等」に違反する。高級公務員であるからとは言っていないが、「嫌疑不十分」とはどの面下げて言っているのか。検察官という公職の放棄であり、憲法17条(公務員による不法行為)にも違反するだろう。

憲法14条の問題に詳しく触れると、公文書の偽造や虚偽公文書の作成という犯罪は相当重い罪である。これを「不起訴処分」とするには公正に欠けるし、不公平な「起訴の判断」である(日本の法律は検察に起訴の全権を委任している問題の多い制度である。)。

この処分は一般人なら絶対に納得できないものだ。なぜなら、一般人が犯罪を行い、「不起訴」に」なるのは、「初犯」であり、刑罰を与えて刑務所にいれるほどの罪ではない、軽微な犯罪に該当する場合だけである。

実際、まだ最近の事件であるが、賽銭箱から100円以下(50円だったか)を着服した老人が起訴されたという事件があった。こんな事件を検挙したり、起訴する警察や検察はよほど、暇をもてあましているのであろう。

次に森加計事件の憲法問題に言及しよう。憲法の89条に「公の財産の支出利用制限」の規定があり、「公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは(中略)・・・、又は公の支配に属しない、慈善、教育もしくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない」と規定されている。
森友事件と加計学園事件は明らかにこの89条に違反していることは明らかである。
マスコミをはじめとして安倍首相が主犯である両事件は憲法違反の犯罪なのであり、安倍首相は総辞職などというレベルではなく、憲法、その他の法令に違反している「ロッキード事件」以来の極悪な総理大臣であり、もしこの罪と責任を免れて、現憲法を改正(実は改悪であり、クーデター)するなら日本は戦前に逆戻りになる。
弁護士会をはじめ、野党連合が総力をあげて安倍政権と自公政権を打倒しなければ日本の未来はないと言っても過言ではない。

 
0083 若者の謝罪の美しさ!権力者の言い訳の醜さ! 流水 05/23 11:39
 
昨日、危険タックルで批判を浴びた日大DL(ディフェンス・ライン)の選手が、謝罪会見をした。名前も公表し、顔もさらしての謝罪だった。

弁護士の付き添いがあったとはいえ、20歳前後の若者にとって、それこそ清水の舞台を飛び降りるような決断だったろう。多数の報道陣の前に立つのは、針の山を登るような気分だったに違いない。

それでも、彼は「誠心誠意」自らの行為を詫びた。同時に、日大アメフト部の監督・コーチの悪口は言わなかった。たとえ監督・コーチの指示であっても、それを断らなかった自分が悪い、と言い切った。安倍晋三が口癖のようにいう「真摯で丁寧な説明」とは、こういう謝罪会見を指す。

そして、アメリカンフットボールを辞めると言い切った。彼は、日本代表に選出されている優秀な選手。高校からやり続けてきた生き甲斐でもあったと思われる選手生活を断念したのである。自分には、アメフトの選手を続ける権利はない(資格がない)という意味の事を語っていた。

会見を見ていたわたしは、久しぶりに真摯で懸命で心のこもった言葉を聞いたような気がした。おそらく、会見を見たり聞いたりした人の大半は、彼の反則行為それ自体は許せないが、人間としての彼を心の中で許したのではないか、と想像する。

謝罪とは本来そういうものだろう。彼の犯した行為は許されるものではないが、それを心の底から悔い改めた彼の姿は潔く、本当に美しかった。人間、様々な迷いや悩みや苦しみを断ち切った生身の自分の裸の姿を正直にさらけ出した姿は美しい。

それに引き換え、日大の内田監督の姿は、醜い。彼は、日大のNO2の実力者だそうだが、権力意識丸出しの姿を見せた。

昔、日大闘争というものがあった。当時の理事長はたしか古田といったはずだが、彼も誰もが認める絶対的な権力者だった。日大闘争の大きな原因の一つに古田氏の強権的大学運営があった。

どうやら、現在の同様なようだ。現在の理事長田中氏は相撲部の監督。NO2の内田氏もアメフトの監督。彼らのかっての大学体育会的陰湿で、強権的な運営方針には、多くの不満がたまっているようである。日大闘争から50年有余。いまだ日大の体質は変わっていないのかも知れない。

今回の問題だけではない。ここ数年、数多くの企業の不祥事、官僚の不祥事、政治の不祥事があった。その度に、彼らの謝罪会見を何度も見た。

しかし、今回の日大宮川選手ほどの真摯さ、正直さ、心からの謝罪の言葉は聞いたことがない。特に、財務省の佐川氏、経産省の柳瀬氏。彼らの嘘と詭弁だらけの謝罪を聞いていると、人間に絶望する。人間、才能と道徳性(倫理観)は一致しないという典型である。

昔は「亀の甲より年の功」と言って、年輪を重ねた人間にはそれなりの重みがあり、知恵があり、人間としての深みと味わいがあった。しかし、謝罪や言い訳や屁理屈や詭弁を弄する彼らを見ていると、文字通り【馬齢を重ねた】という表現しか思い浮かばない。長年、権力の座に胡坐をかいていると、人間として腐敗し、退化するという証明のようなものである。ここでも【権力は腐敗する。絶対権力は絶対腐敗する】という法則が生きている。

まして、安倍晋三をはじめとする政治家ども。【信なくば 立たず】だって。「よく言うよ」としか言いようがない。安倍政権になって顕著な傾向だが、全ての言葉が表面をなぞるだけのただの言葉になった。平家物語ではないが、彼らの言葉は「ただ風に舞い散る」羽のように軽い。

謝罪の言葉のように、心の底から絞り出し、身を削るような思いが相手に伝わらなければならない言葉ですら、謝罪の言葉を言えば済みだ、という心根が透けて見える。否、これで誤魔化せた、という卑しい心情が透けて見える。

もはや日本国民の大半は、彼らの言葉を信じていない。国民の大半が白け切って彼らの言葉を聞いているのに、平然と馬鹿丁寧に「真摯に丁寧に説明する」と繰り返す。彼らに良心があるのか、という話である。

それに比べて、若い日大選手の真摯な事。文字通り、「泥沼に蓮」である。汚れ切った大人や政治家どもは、彼を見習った方が良い。

良心も何もかも売り払って、ただ「権力」にしがみつく。「権力維持」だけが自己目的になっている。この情けない姿が日本の政治家の姿であり、安倍政権の正体である。

ファッショ政治・独裁政治は、必ず腐敗する。なぜなら、そういう政権は、必ず【権力維持】が自己目的になる。「権力維持」が自己目的になった政権は、政治に対する理念(志)を喪失する。志(理念の)ない政権は、全ての言葉が政権維持の道具にならざるを得ない。

こうなると、当然の事だが、彼らの行う政治は自らの延命のための権力行使になり、品格・品性を欠く。要するに政治が「野郎自大」になる。これはやくざやマフィアの統治と何ら変わらない。

若い日大選手の謝罪の言葉を聞きながら、道徳教育を受けなければならないのは、内田監督をはじめとする指導者であり、安倍首相を始めとする政治家・官僚どもだとつくづく思った。
 
0082 >>Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期) 名無しの探偵 05/22 14:18
 
猫家さん、記事への書き込みありがとうございます。

記者クラブという警察発表依存体質のマスコミなので今日も(5月22日にもなっているのに)容疑者の供述(女子に衝突してしまい、車に乗せて走り回るという単なる言い訳です)を鵜呑みにしているマスコミです。

そんな言い訳を警察が発表するのも間抜けな話です。冤罪がなくならないわけです(袴田事件も全然反省していないのですから、江戸時代と変らない
捜査の欠陥です。安倍政権は氷山の一角でしょう。)

こんな記事ならマスコミ志望の学生でもすぐに書ける内容です。記者というのが足で歩いてナンボの取材態度は今や「伝説」の域に達しているのでしょう。



>名無しの探偵さん 新聞、テレビ、週刊誌、それにインターネットが加わり、一つの事件に多様・多面的な情報が流れる昨今です。 最初の報道は表の顔、次にウラの顔・・・実はそれこそ表の顔?おっしゃる通り。
 
0081 >Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期) 猫家五六助 05/20 20:51
 
名無しの探偵さん
 新聞、テレビ、週刊誌、それにインターネットが加わり、一つの事件に多様・多面的な情報が流れる昨今です。
 最初の報道は表の顔、次にウラの顔・・・実はそれこそ表の顔?おっしゃる通り、瞬間的に切り取ってニュースを見ると何が何だかわからなくなりますね。

>「日本の報道のおかしさ〜報道自体に日本的な歪みが表れていないか。〜教育評論家の尾木さんが「この男は以前から小児を狙って通報され逮捕されていた過去がある〜大半は「挨拶をきちんとできる人、会社でもよく働くいい子〜裏の顔があることを正確に報道しないので、およそ公正な報道〜

 情報番組で最新情報についてコメントを求められる出演者(コメンテーター)も様々です。「わるい奴だ!」と激高する人もいますが、「まだ事件の全容がわからない」「断片的な情報だけでは」「警察が発表していない事実があるかも」と前置きしてコメントする人は良心的でしょう。

 今回の容疑者が「クルマでぶつかってしまい、パニックになって殺した」と供述したようで、「それもありうるか」「衝動的な性格か」と受け取る人もいるでしょう。

 しかし、探偵さんがおっしゃる通り、他の少女への前科があるならば、まったく違った解釈も成り立ちます。チンピラや性犯罪者の中には、わざとクルマを接触させ、低姿勢で「病院へ連れて行きます」と謝罪し、だまして暴行に及ぶ輩が昔からいました。

 罪の重さを計画性で判断するならば、容疑者の言い訳を許さず総合的に処罰してほしいものです。少女のご遺族のためにも・・・。
 
0080 「含羞を知るジャーナリスト」岸井成格氏死去 流水 05/20 12:56
 
今日のサンデーモーニングは、コメンテーターだった岸井成格氏の追悼番組だった。

わたしは、かってのTBSを代表するキャスターは、筑紫哲也で、その衣鉢を継いでいるのが、「報道特集」の金平茂紀だと考えている。彼らは明らかにリベラル的思想傾向の強いキャスターである。

岸井成格氏は、彼らと多少違う。彼の立ち位置は、明らかに【保守】だった。しかし、彼の保守は、非常に柔軟な思考のできる日本の正統派保守だったと思う。岸井の友人だった佐高信が「岸井は自分を保守本流だと語っていた」と言っていたが、たしかにそうだったと思える。

同時に岸井は同業者や部下のジャーナリストの信頼がきわめて厚かった。性格的に親分肌のところがあったそうだ。わたしは、彼が相撲部に在籍していた事が大きな影響を与えていると思う。

岸井は慶応大学だから、相撲部というのは明らかに異色の存在だったのだろう。想像だが、周囲を慶応ボーイが闊歩する中で、相撲部を選択するのはそれなりの覚悟がいるだろうと思う。だから、同じ道を選択した仲間は大切にする気風が自然に育成されたと想像している。

評論家姜尚中氏は、今日のサンデーモーニングで、岸井氏を評して【含羞の人】だと語った。一言で言うと、【恥】を知っている人だという意味。

同じ番組で姜尚中氏は、ルースベネディクトの【菊と刀】を引用して、彼女は「恥を知るのが日本人」だと書いたが、現在の日本人は【恥を知らない】人が多すぎると嘆いた。

それに比べて岸井氏は、常に「自分は間違っているかもしれない」という謙虚さを持っていた。だからこそ、人の主張や批判に謙虚に耳を傾ける姿勢を貫いた。

現在の日本は「自分を肯定する人】ばかりがもてはやされている。それはおかしい、という意味の事を述べていた。

わたしも以前、この掲示板で、【無恥と無知】について書いたので、姜尚中氏の主張に激しく同意する。

政治的主張は十人十色。極左から極右まであるだろう。しかし、常に「自分は間違っているかも知れない」という怖れを心の中に抱いていない人間は、必ず独断的(独裁的)傾向に陥りやすい。そういう意味で、岸井成格氏はジャーナリストとしてきわめて優れた資質の持ち主だった。

彼の衣鉢を継ぐジャーナリストが次々と現れる事を願ってやまない。
 
0079 Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期) 名無しの探偵 05/15 16:51
 
「日本の報道のおかしさ」

「女児殺害」のニュースが毎日流されていたが、報道自体に日本的な歪みが表れていないか。今でも容疑者の男が交通事故で轢いてしまい、パニックになった(それで殺害した)と報道している。

だが、実際には教育評論家の尾木さんが「この男は以前から小児を狙って通報され逮捕されていた過去がある。それななのに今回の事件を防げなかった。情けないです。」と言っている。

実際には「小児性愛者」としてマークされていたのである。今日の報道でも大半は「挨拶をきちんとできる人、会社でもよく働くいい子」、となっている。

裏の顔があることを正確に報道しないので、およそ公正な報道とは言えない、「表現の自由」を歪めた報道になっている。

これが日本的な報道のレベルであり、質だと思うと「情けない」限りである。
 
0078 Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期) 名無しの探偵 05/08 12:53
 
「セクハラという罪はない」という麻生財務相

福田事務次官の「セクハラ問題」で何度も失言を繰り返している麻生さんであるが、この人の頭の中はどうなっているのだろうか。

福田氏のセクハラは麻生さんが言うような「セクハラ罪」が成立するかどうかという刑事事件を非難して騒がれていることなのではない。当たり前ですが。

セクハラは社会的に許されることではないので、福田氏の行為が非難を受けているのである。勿論、民事的な違法も問われてくる。

そういうことも理解できない財務大臣の麻生さんなのである。おまけに次の
発言では「セクハラ罪は親告罪なので、告訴がないと成立しない」などと前言と矛盾することを言い放つ。

法律問題などの知識が全く欠落している70代後半の麻生大臣なのである。

一体、この国の政治家はどうなってしまったのか。安倍内閣全体が最低限度の資質もない閣僚で占められている。

政治というレベルでは全くないのである。
 
0077 Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第十五期) 猫家五六助 05/03 16:35
 
憲法記念日に考えます。国会は国家の行き先を決める場所、国会議員は国民の代表として常識・良識をもって意見を言い、国家の行き先を決める人、国家予算(税金)はそのために使われるべきお金。

現行の憲法は米国に押し付けられた?現在の国際情勢に則していない?自民党の憲法草案?だから、改憲だと?

ふざけたことを言うんじゃないよ!

美しい国だの、愛国心だの、道徳教育だのカッコイイことをいいながら国有地や補助金を私利私欲に導き、「私に責任がある」といいながら一切責任をとらず、「説明責任を果たす」といいながら勝手気ままに利用した役人の口を封じる。暗黙の指図を拒否できない官僚のトップたちが哀れでならない。

合憲だ違憲だ、改憲だ護憲だと騒ぐ以前に「こんな人たち」「あんな人たち」に改憲なんて言い出す、論じる資格は、ぜ〜ったいに、あ・り・ま・せ・ん!

反省しろよ、安倍晋三&麻生太郎!!!
 
0076 歴史の闇に埋められていく人と記憶と真実 流水 05/01 09:10
 
「永遠に失われるもの」

火葬場で焼けているのは老兵の屍だけではない
老兵の脳髄に刻まれていた
生々しい軍隊と戦場の記憶が
一枚のペーパーのように
青白い炎をあげて燃えているのだ。

八十代、九十代の高齢になるまで
秘かに抱いてきたのに
もはや誰にも伝えることがない
人それぞれの多彩で慚愧に堪えない軍隊と戦場の想いが
音もなく燃えているのだ。

井上俊夫氏の「燃えるペーパー」という詩の一部。
『詩と思想』5月号より

かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也) という書評ブログで紹介されていた。
https://blog.goo.ne.jp/hj_ondr/e/b2ee5f076d6939531f2a0cb3900c17f8

井上敏夫氏は、 初めて人を殺す―老日本兵の戦争論 (岩波現代文庫) などの戦争体験記を書かれており、戦争体験のない多くの日本人にとって貴重な本だと思う。

ポツダム宣言受諾の前後、多くの公文書が焼却された。歴史家保阪正康は以下のように書く。
「日本政府及びにその行政機構、軍事機構は、ポツダム宣言を受け入れると決定したあと、すぐに国家機密に関わる資料や文書の焼却を決めている。昭和20年8月14日の夜から15日の朝にかけて、東京永田町の中央官庁からは機密文書を焼却する煙が絶えなかったという。また外地に広がる軍事機構でも焼却を急いだ。そのため以後の昭和史研究は文書や資料で裏付けられた史実よりも、関係者の記憶や証言に頼る事が多くならざるを得なかった。それでもわずかに残された記憶文書と関係者の証言によって、大まかな「事実」は判明して来ている。
 (保阪正康『検証・昭和史の焦点』p182)

何故焼却したか。理由は明白。ポツダム宣言の「十」にある「戦争犯罪者の追及、処罰」である。

「十、吾等ハ日本人ヲ民族トシテ奴隷化セントシ又ハ国民トシテ滅亡セシメントスルノ意図ヲ有スルモノニ非サルモ吾等ノ俘虜ヲ虐待セル者ヲ含ム一切ノ戦争犯罪人ニ対シテハ厳重ナル処罰加ヘラルヘシ日本国政府ハ日本国国民ノ間ニ於ケル民主主義的傾向ノ復活強化ニ対スル一切ノ障礙ヲ除去スヘシ言論、宗教及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルヘシ」

この追及から逃れ、証拠をなくすために、公文書を焼却したのである。井上俊夫氏の想像力、感性の欠片でもあれば、過去をないものにする公文書焼却などという悪行は到底できえない。

「老兵の脳髄に刻まれていた/生々しい軍隊と戦場の記憶が/一枚のペーパーのように/青白い炎をのあげて燃えているのだ。」

戦場の記憶は平和な日常の記憶とは全く違う。日常とかけ離れた記憶だからこそ、脳裏の奥深く刻み込まれていく。ベトナム戦争以降の帰還米兵のPTSD発症者の多さがその事を物語っている。イラク戦争に派遣された自衛隊の自殺者が50数名になると言われているが、戦場の過酷さがいかに人間の精神を蝕んでいくかを示している。

どのように悲惨な記憶であっても、どのように貴重な記憶であっても、人は死ぬ。その事によって、記憶全てが、失われる。老兵の脳裏に刻まれた戦場の悲惨な記憶は失われていく。この避けようのない冷厳な事実が、「正確な記録を書いた文書」が如何に重要なものであるかを証明している。

わたしたちは、死んだ人から話は聞けないが、死んだ人が残した文書は読むことができる。人間が他の動物と決定的に違うところは、「言葉」と「文字」を持つところである。文字による記録があるからこそ、人間は進歩した。過去の膨大な人類の歩みを蓄積でき、文書により知ることができ、追体験が可能になった。

ネアンデルタール人と現代の人間の違いは、現代の人間は過去の人類の歴史の集積を学び、咀嚼し、現代に生かしている点にある。それは決して特殊なエリートだけのものではない。様々な科学技術や文化などの発展により、その時代に生きる人間一人一人の身体や脳髄などに沁みついている。

その意味で、歴史は一人一人の人間の身体と脳裏に刻み込まれた「財産」なのだ。歴史というものは、人間の本質的営みそのものだと言っても過言ではない。

この観点から言うと、安倍政権下で行われている公文書改竄、公文書を作成しない、都合の悪い公文書は破棄するなどというありようは、人類の歴史の営みに対する挑戦である。人間の本質的営みに対する【冒涜】である。それ自体が、反人間的思想の表明である。

これが歴史修正主義者たちの歴史への向き合い方である。何千何万の井上俊夫氏のような記憶や思いを歴史の闇に埋め去って恬として恥じない。そして、そのような権力者が21世紀でも、連綿として存在している。その事自体が恥ずべき事である。

安倍首相の言う「美しい日本」とは、全ての犯罪や汚職などを覆い隠し、全てを無いものにする精神を指す。どんなに醜く、腐臭に満ちていても、【美しい】と言えば、それは「美しい」のだ、という 詐術を指す。

わたしたちは、21世紀になっても、こんな首相しか持てないことを恥じなければならない。
 
0075 世界大戦前夜の世界(フェイクか悪夢か) 流水 04/18 20:36
 
4月14日早朝、米英仏の三国は、シリアに対してアサド政権の毒ガス使用を理由にミサイル攻撃を行った。問題は、この攻撃がOPCW(化学兵器禁止機関)のチームがダマスカスに入ったところで行われた、と言う事実である。

何故、OPCWの調査終了まで待たなかったのか。考えうる結論は一つ。米国は、OPCWを完全にコントロールできてなく、毒ガス使用をきちんと調査されたら困る。シリア政府の無罪が証明されたら困る。

さらに攻撃目標になった施設(米英仏の主張では毒ガス製造工場。シリア政府の主張では抗がん剤製造工場)を破壊したにも関わらず、その周辺では毒ガス被害が出ていない。毒ガスを製造していたら、それが爆撃されたら、その周辺に毒ガスが飛散する。当然、毒ガスを吸い込んだり、浴びたりした住民の被害が報告されるはず。それは一切ない。

毒ガスが使用されたとされる東ゴータ地区では被害者が70名近くと報道されていたが、もし毒ガス工場にミサイルを撃ち込んだら、それどころではない被害が出たはず。毒ガス使用を辞めされるためと称して、多数のシリア国民を毒ガスの脅威にさらす作戦などほとんど狂気に近い。それをあたかも「正義の行為」だと喧伝するのだから開いた口がふさがらない。

実は、東ゴータ地区での毒ガス使用に関しては、「謀略」の臭いがプンプンしている。米国の軍事行動を専門に見ている櫻井ジャーナルは以下のように語る。

・・「 シリア侵略部隊がダマスカス攻撃の拠点にしてきた東グータの大半を政府軍が制圧、武装解除された戦闘員の脱出も進む中、ドゥーマで政府軍が化学兵器で住民70名以上を殺したと宣伝されている。その情報源はサウジアラビアを後ろ盾とし、アル・カイダ系のアル・ヌスラと連携しているジャイシュ・アル・イスラム、そしてアル・カイダ系武装集団と一心同体の白いヘルメット。つまり、アル・カイダ系武装集団の主張に基づく宣伝だ。

 ロシア政府は反シリア政府軍が化学兵器を使おうとしていると再三警告、東グータでは化学兵器の製造場所がいくつか発見されている。今回の攻撃も西側は政府軍が化学兵器を使ったことを示す証拠は明らかにできていない。自分たちの主張を信用させようという熱意を失っているように見える。」
・・シリア侵略の手先である武装勢力を支援するため、化学兵器話を再三再四使う侵略勢力
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804080000/

当初、トランプ大統領は、シリアに全面的な爆撃を行おうと考えていたようだが、マティス国防相が説得してピンポイントに限定した攻撃をした、と伝えられている。まだはっきりとは伝えられていないが、ロシアなどにも事前に攻撃が伝えられていたようだ。

もし、伝えられているように、当初の計画で攻撃していたなら、ロシアの全面的反撃が行われ、展開していた米英仏の艦船などにも甚大な被害が出ただろう。そうなると、欧米とロシアの間での世界大戦が勃発したに違いない。

つまり、ありとあらゆる謀略を仕掛け、それを口実に戦争を仕掛けるのが、伝統的米国流世界戦略であり、これは今も昔も変わっていない。それだけ、戦争は金になる。そして、米国には、それで食っている戦力が多数いる、と言う事である。

先日、バラク・オバマ大統領がウクライナのクーデター真相についてCNNの質問に以下のように答えていた。

・・「米国は、ウクライナにおける権力の移行をやり遂げた」。・・

以前、わたしはウクライナのクーデターでヤヌコヴィチ体制が崩壊した裏に、米国の影とジョージ・ソロスのお金がある事を指摘したが、どうやらその指摘が正しかったようである。

その理由は明白。ウクライナをNATOに組み入れ、ロシアの喉首に匕首を突きつけるためである。同様な狙いでクリミアにも米国と手を組んだネオナチの「決死隊」が送り込まれるはずだった。これを事前に察知したプーチン大統領が慎重に民主的手続きを踏んだうえで、ロシアに迎え入れた。

少し冷静に考えたら誰でも理解できることだが、もしカナダにロシアの基地(ミサイル配備)ができたら米国はどうするか。おそらく、全面戦争辞さずの強硬策に出るはず。それと同じことを体制転覆という手段で、米国はウクライナで行ったのである。ロシアが指をくわえて見るはずがない。

このあたりの事情が日本で正確に報道されることはない。今回のシリア空爆も同様である。ほとんどのメデイアが・・・「米英仏によるシリア軍への攻撃はアサド政権の後ろ盾となるロシアのプーチン大統領に対する警告にほかならない。シリア内戦への軍事介入、ウクライナ侵攻、そして米欧に仕掛けるサイバー攻撃や工作活動などロシアの「悪意に満ちた行動」に歯止めを掛けるため軍事行動で結束してみせた」・・・(日経新聞)と西側の主張を垂れ流している。

きちんと検証なしの欧米の主張をそのままの垂れ流しである。事情は、米国でも同様で、それこそロシア憎しの大合唱。

その中で、心あるジャーナリストは、本気で第三次世界大戦の勃発を憂いている。以前にも何度か紹介したPaul Craig Robertsは、ここ数週間以下のような記事を連続して書いている。

「マスコミに載らない海外記事」http://eigokiji.cocolog-nifty.com/
地獄のような事態になる前の最後の日々

愚行がこの世の終わりをもたらしつつある
世界の終わりまで、あと十日
アメリカ/イギリスが醸成したシリアにおける危機は終わったのか?
なぜ連中は見え透いたウソを、アメリカ国民につくのだろう?
昔々真実は大切だった

Paul Craig Robertsの心配は現在の米国政府の理性に無さを考えると、一口に杞憂とばかり言い切れない。

ところが田中宇は、少し違う。
「【2018年4月14日】 

軍産複合体は、ロシアと戦争したくない。米露戦争は人類破滅の核戦争になる。とろ火の米露対立を長く維持し、米国の世界戦略を牛耳り続けるのが軍産の目標だ。トランプはこれを逆手に取り、軍産が起こした濡れ衣の化学兵器攻撃劇を機に、本気でロシアと戦争しそうな感じで突っ走って軍産をビビらせ、軍産に「ロシアと戦争しないでくれ」と言わせ、それに押される形で、米軍のシリア撤退もしくは米露協調を実現しようとしている。トランプは北朝鮮に関しても過激な「先制攻撃」を言い続けて軍産を「反戦」に追いやり、米朝会談の開催につなげた。トランプは今回、シリアで「北朝鮮方式」を試みているわけだ。」
・・「シリアで北朝鮮方式を試みるトランプ」https://tanakanews.com/

実は、この見方。トランプを評価しすぎで、少々うがちすぎではないか、と思う人も多い。しかし、わたしは、意外とトランプの狙いはその辺りにあると思う。

北朝鮮問題でのトランプの暴走とも思えるような過激な方針は、軍産複合体をひるませたことはたしか。戦争になってしまえば、兵の犠牲だけでなく、韓国・日本の犠牲も相当なものになる。短期的には儲かっても、長期的には大変儲かる市場を失う事になる。

しかも、米軍兵士の犠牲だけでなく、一般市民の犠牲も考慮に入れなければならない。下手をすると、中ロの介入も招くかもしれない。こんな危険な賭けはできない、というのが軍産複合体の意図だったに違いない。

トランプからすれば、北朝鮮との交渉がうまくいけば、労せずして韓国から撤兵でき、在日米軍基地も縮小できる。覇権からの撤退ができる。当初からの狙いである「覇権の撤退」ができる、と言うわけである。

シリア問題を通じて、ロシアとの融和を実現し、中東の覇権から撤退すれば、トランプ政権の本来の目標である【米国ファースト】が実現できると考えているかもしれない。私個人からすれば、ぜひトランプ大統領はそれを実現してください、と心から願う。

今のわたしには、トランプ大統領の狙い、軍産複合体の狙い、NATOやイギリスの狙い、欧州各国の狙い、ロシアや中国の狙い、イランの狙いが奈辺にあるのか判然としないが、世界情勢は一触即発の危機的状況にある事は間違いない。

何度か書いたが、覇権国家が覇権を失う過渡期が一番危険である。何が起きても不思議ではない。米国一辺倒、米国隷従で生き残れると考えたら甘い。真の意味での「転形期」の時代に突入したのである。Paul Craig Robertsの心配が杞憂になることを祈らなければならない。
 
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